クルマを「長く、安く、安全、快適」に乗り続けるために!
クルマの構造に詳しくない方や整備は工場に全てお任せしている方が、「賢く、長く、安く、安全、快適」な車の維持を実現していただくための情報です
サスペンション
アームブッシュ
【機能・役割】
サスペンションアームに付く、ボディー側とアームが受ける衝撃や振動の緩衝の役割
【交換時期】
50,000km.70,000~80,000km
ポルシェ/アウディ/VW (フロントロアアームブッシュ ショックアブソーバー用 1点) カイエン/955 Q7/4L トゥアレグ/7L
【初期の故障・
異常状態】
ブッシュはゴムを使われていることが大半で、このゴム部分にヒビがはいることが初期の異常である。
【点検方法】
車体をジャッキアップした時と、タイヤに車体荷重をかけた時のブッシュの状態を目視で確認し、ヒビが無いか確認する。
【初期対策方法
メンテナンス方法】
アームブッシュが交換できる構造のアームは異常の早期にブッシュを交換するか、定期交換することで、重度な故障を防ぐことが出来る。
【部品交換時の
注意点】
ブッシュをアームに取り付ける際は、プレスでの圧入で取り付ける。叩き込むことは行ってはいけない。 取り付けして、アーム本体に車重を掛けてから、ブッシュ部のボルト、ナットを締めつけること。(1G状態での取り付け) この様にしなければ、普段車が地面に接地している時からブッシュに回転抵抗が掛かってしまい、早期の亀裂発生となってしまう。
【重度の故障・
異常、初期異常を放置した場合】
アームに付くボールジョイントに衝撃が伝わり、早期にボールジョイントが摩耗することで、ボールジョイントの交換も必要になる。ボールジョイントが交換できないタイプのアームの場合、アーム本体を交換する必要となる。 また、ブッシュ部の遊びが大きくなることで、ハンドリング性能も落ち、左右にハンドルが取られやすくなり走行が不安定となる。
【重度の修理】
ブッシュ部の遊びによって生まれる走行時の衝撃が、タイロッドエンド、アームに付くボールジョイントに伝わり、劣化、摩耗を早めることとなるため、周り一体の修理が必要となる。
【よくあるトラブル】
アームを車体に取り付け、ボルトナットを締めつける前に、アームが車重が掛かった状態の時の位置でブッシュが回転荷重がかかっていないことを確認してから締め付けなければいけないが、この作業を理解していないで取り付けると、ブッシュは早期に切れてしまう。
[PR]