ステアリング
タイロットエンド
【機能・役割】
左右に曲がるための動きをタイヤが付くナックルアームに伝える機能
メルセデス ベンツ (タイロッドエンド 右) W203,S203,CL203 | W204,S204,C204 | A209,C209 | R171 | R172 | A207,C207 MEYLE製 2043301003
【初期の故障・
異常状態】
エンドにはボールジョイントが付いており、ここのブーツが切れてしまうか、ボールジョイントに僅かな遊びが出ることが初期異常である
【点検方法】
ボールジョイントのブーツは目視点検。ボールジョイントの僅かな遊びは発見しずらいが、ナックルからボールジョイントを外してボールジョイントを動かすと、軽く動くようであれば初期異常状態と言える。
【初期対策方法
メンテナンス方法】
亀裂が入ったブーツが交換できるものは殆ど無い。タイロットエンドを交換する必要がある。 タイロットエンドが壊れやすい原因に、車が前後に動いていない状態でハンドル操作を行うことが多いと、動作抵抗が大きくなり、劣化が早い。
【部品交換時の
注意点】
ラックアンドピニオン方式のギヤボックスの場合は、インナーロットの劣化、ギヤボックスシャフトシール部からの油漏れ、ギヤボックスシャフト保護のブーツのヒビなどを同時に確認する。取り付け時ははステアリングを中心に、ナックルアームも中心にしてからボールジョイントを取り付けること。ハンドルを切った状態でボールジョイントを取り付けると、中心にしたときにブーツがねじれた状態となり、ブーツが直ぐに切れてしまう。取り付け後はトーインを測定して調整する。
【重度の故障・
異常、初期異常を放置した場合】
タイロットエンドのガタが大きくなると、ハンドルの遊びが大きくなり、路面の高低差の変化で左右にハンドルが取られるようになり、不安定な走行になる。 また、ギヤボックス本体、インナーシャフトまで、遊びによる衝撃が伝わり、劣化を早めることとなる。
【重度の修理】
インナーシャフト、ギヤボックス本体まで故障すると、部品代だけで10万円を超える修理となってしまう。
【よくあるトラブル】
取り付け時はステアリングを中心に、ナックルアームも中心にしてからボールジョイントを取り付けなければいけないが、取り付けやすさから、ナックルアームを左右に曲げた状態で取り付けることがあるが、ブーツのねじれに注意しなければいけない。