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部品辞典

クルマを「長く、安く、安全、快適」に乗り続けるために!

クルマの構造に詳しくない方や整備は工場に全てお任せしている方が、「賢く、長く、安く、安全、快適」な車の維持を実現していただくための情報です


共通部品名

ファンベルト

交換時期

50,000km

機能・役割

エンジンの回転を利用して、オルタネーター、A/Cコンプレッサー、ウォーターポンプ、P/Sポンプなどを駆動させるベルト

初期の故障・ 異常状態

ベルトのひび割れ、ベルト幅の痩せ

点検方法

ベルトの内側を逆にしのらせることでひび割れが発生しているか確認できる

初期対策方法 メンテナンス方法

特になし

部品交換時の 注意点

ベルトテンショナー、テンショナープーリーのベアリングを確認し、異常がなくても10万キロを超える前に交換しておくことが望ましい。また、エンジンからのオイル漏れがベルトに掛かる状態であると、早期の劣化、滑りなどに波及するため、オイル漏れもメンテナンスが必要。

重度の故障・ 異常、初期異常を放置した場合

ベルトがやせ細ることで、付加抵抗が大きいときに滑ることが発生し、駆動される部品が機能しなくなる。 また切れてしまった場合は、ステアリングが重くなり、ウォーターポンプを駆動している場合はオーバーヒートの原因ともなるため、直ぐにエンジンを止める必要がある。

重度の修理

切れたことに気づかずに走行した場合、バッテリー上がり、オーバーヒートによるエンジン故障、などに波及する。

初期の故障・ 異常状態

スパークの失火や弱りが始まり、エンジン回転の不安定、排気ガス濃度の上昇などが発生する

交換時期

70,000~80,000km

機能・役割

エンジンを冷却するためや、ヒーターに暖かくなったクーラントを循環させるためのポンプ

初期の故障・ 異常状態

ベアリングの摩耗によるシャフトのガタが出る

点検方法

クーラント漏れ、シャフトのガタの点検

初期対策方法 メンテナンス方法

クーラントを定期交換しない状態でいると、クーラント内にエンジン内部などから出た不純物がクーラントと一緒に回り、ウォーターポンプのベアリングやシャフト部に付着し、回転が悪くなることがあるのでクーラントを車検時などに全量交換することが望ましい。

部品交換時の 注意点

ウォーターポンプを交換する場合、エンジンの構造によりタイミングベルトを外す必要がある場合があるが、その場合はタイミングベルトも同時交換することが工賃削減のために望ましい。

重度の故障・ 異常、初期異常を放置した場合

クーラントが漏れ始め、オーバーヒートの原因となる。オーバーヒートを起こしてしまった場合、ヘッドガスケットが抜けたり、サーモスタットが異常高温により故障したり、クーラントが固型化してラジエーターやヒーターコアを詰まらせたりする。

重度の修理

ラジエーター、ヒーターコア、サーモスタット、ヘッドガスケットなどの交換が必要になることがありえる。

よくあるトラブル

クーラントを交換しないで戻して利用した場合、故障したウォーターポンプから出た不純物などが混ざっていることが多く、ウォーターポンプの寿命を著しく短くさせる。

共通部品名

エアーフィルター

交換時期

10,000kmか1年以内

機能・役割

エンジンの始動には空気が必要で、空気中にあるホコリやゴミをエンジン内に吸い込まない様にするフィルター

初期の故障・ 異常状態

フィルター面に汚れが出ていると埃によって目詰まりしている状態と言える

点検方法

3ヵ月に1度程度目視で汚れを確認する

初期対策方法 メンテナンス方法

フィルターの清掃はせずに新しいものと交換することが必要。 微粒子の埃はエアーブローでは取れずらい。

部品交換時の 注意点

エアークリーナーまでの吸気パイプとエアークリーナーからエンジン側までの吸気パイプの汚れも除去する

重度の故障・ 異常、初期異常を放置した場合

フィルターの目詰まりを放置しておくと、燃費の悪化、燃焼効率の悪化による、スパークプラグ、排気センサー、触媒などに影響をもたらすことが考えられる。

よくあるトラブル

フィルターに使われている紙の面積が少ないものを使うと、目詰まりした状態と同じ状態になるため、粗悪なものは使わない。

交換時期

100,000km

機能・役割

エンジンから発生する振動を受け、車体に反響させない役割と、エンジンの回転が上がったり下がったりする時に発生するエンジンの振動を固定ではなく揺れを受ける役割で滑らかなエンジンの吹け上がりが望める。

初期の故障・ 異常状態

オイル注入タイプはオイルの漏れにより、ゴム式の場合はゴム部分の劣化やヒビ、などでマウントの高さが新品に比べ低くなっていたり、振動を制御する機能が無くなった状態

点検方法

目視での点検で、オイル漏れ、ヒビを確認し、エンジンを空ぶかしする時に回転が上がる前にエンジンが大きく揺れないかを確認する。

初期対策方法 メンテナンス方法

メンテナンス、劣化を抑える対策は無い

部品交換時の 注意点

エンジン、ミッションの全てのマウントの状況を確認し、全て同時に交換することで、全体に寿命を延ばせるが、数か所でも残した場合、残された部分の劣化は長くなるが、交換した側が劣化が早くなることもありえる。 エンジンが車体との間にマウントがついたサブフレームマウントに乗っている場合、サブフレームマウントの劣化状態も確認する。

重度の故障・ 異常、初期異常を放置した場合

マウントの機能が悪くなった状態で走行していると、エンジンの回転の変化が滑らかでなくなり、燃費の悪化につながる。 またマウントが上下で離れてしまった場合、急ブレーキを掛けた時に、ラジエータとエンジンが緩衝してしまうこともありえる。

共通部品名

オイルフィルター

重度の故障・ 異常、初期異常を放置した場合

フイルターの目詰まりが発生しオイルの循環が悪化、摩耗が激しくすすむ。

重度の修理

エンジンオイルが極度に減るようになったり、更にはエンジンの焼き付きが起こる。

共通部品名

クランクシール、カムシャフトシール

交換時期

70,000~80,000km

機能・役割

エンジンオイルがエンジン外部に漏れださないようにするためのシール

初期の故障・ 異常状態

シールの周りにオイルが滲み出てきた状態

点検方法

目視点検

初期対策方法 メンテナンス方法

新しいものに交換する方法しか無い。(オイル漏れを防ぐオイルに混ぜる添加剤などは、エンジンオイルの潤滑に影響が出ることがあるのでエンジン内部に良くないので利用しないことが望ましい。)

部品交換時の 注意点

オイルシールのついている場所によっては、他の定期交換部品を交換しておくことで、不必要な工賃が発生させない。例えばクランクシールを交換する場合はタイミングベルト関係の交換を同時に行うなどである。

重度の故障・ 異常、初期異常を放置した場合

オイル漏れを放置しておくと、オイルの量の減少でエンジンの焼き付きに繋がったり、漏れ出したオイルが、ファンベルト、タイミングベルト、オルタネーターなどに掛かるとその部品に異常がきたすことがあり得る。

重度の修理

シール交換だけではなく、オイルの付着により異常が出た部品の交換修理まで必要となり、高額な修理となってしまう。

よくあるトラブル

シールの当たり面にグリスを塗らないと初期段階でシールが機能しなくなる

交換時期

オイル交換2回に1度くらい

機能・役割

オイルを抜く穴をふさいでおくボルト

初期の故障・ 異常状態

ねじ山が崩れてくる

部品交換時の 注意点

締め付けトルクを厳守する

重度の故障・ 異常、初期異常を放置した場合

ねじ山が崩れてくるとオイルパン側のねじ山も崩れるため、オイルパン本体の交換まで必要になる。

重度の修理

オイルパン交換

共通部品名

不凍液

交換時期

10,000kmか1年以内.50,000km

機能・役割

エンジンを冷却するための液で、温度がマイナスになっても凍らない性質を持っている。 エンジン内部が錆びない様に、また循環する時に膨張したり泡立ったりしないような成分が含まれている。

初期の故障・ 異常状態

クーラントの初期異常は発見しずらい。 クーラントが劣化してくると、エンジン内部や循環するあらゆる部分にクーラントの固型した物質やエンジン内部から出た金属物質などが固まりはじめ、冷却機能が悪化する。

初期対策方法 メンテナンス方法

車検毎に全量交換することが望ましい。

部品交換時の 注意点

ラジエーターホースのロアホースやヒーターホースなどを外して、内部に固形物が溜まっていないか確認し、固形物が見受けられる場合は、数度の洗浄を行う必要がある。 クーラント注入にはエアー抜きをしっかり行わなければ、オーバーヒートの原因となる。適正量を確認して、適正量が入るまでエア抜きを行う。

重度の故障・ 異常、初期異常を放置した場合

クーラントが劣化した状態であると、ウォーターポンプのベアリンが異常摩耗したり、ウォータージャケットのガスケットの劣化を早めたり、ラジエーターの目詰まりを発生したりする。

重度の修理

ウォーターポンプ、ラジエーター、ヒーターラジエーター、クーラントポンプ、バルブなどの交換が必要になってしまう。

共通部品名

エキスパンションタンク

初期の故障・ 異常状態

タンクの亀裂、キャップ部分からの圧力漏れなど

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交換時期

50,000km.70,000~80,000km

機能・役割

サスペンションアームに付く、ボディー側とアームが受ける衝撃や振動の緩衝の役割

初期の故障・ 異常状態

ブッシュはゴムを使われていることが大半で、このゴム部分にヒビがはいることが初期の異常である。

点検方法

車体をジャッキアップした時と、タイヤに車体荷重をかけた時のブッシュの状態を目視で確認し、ヒビが無いか確認する。

初期対策方法 メンテナンス方法

アームブッシュが交換できる構造のアームは異常の早期にブッシュを交換するか、定期交換することで、重度な故障を防ぐことが出来る。 

部品交換時の 注意点

ブッシュをアームに取り付ける際は、プレスでの圧入で取り付ける。叩き込むことは行ってはいけない。 取り付けして、アーム本体に車重を掛けてから、ブッシュ部のボルト、ナットを締めつけること。(1G状態での取り付け) この様にしなければ、普段車が地面に接地している時からブッシュに回転抵抗が掛かってしまい、早期の亀裂発生となってしまう。

重度の故障・ 異常、初期異常を放置した場合

アームに付くボールジョイントに衝撃が伝わり、早期にボールジョイントが摩耗することで、ボールジョイントの交換も必要になる。ボールジョイントが交換できないタイプのアームの場合、アーム本体を交換する必要となる。 また、ブッシュ部の遊びが大きくなることで、ハンドリング性能も落ち、左右にハンドルが取られやすくなり走行が不安定となる。

重度の修理

ブッシュ部の遊びによって生まれる走行時の衝撃が、タイロッドエンド、アームに付くボールジョイントに伝わり、劣化、摩耗を早めることとなるため、周り一体の修理が必要となる。

よくあるトラブル

アームを車体に取り付け、ボルトナットを締めつける前に、アームが車重が掛かった状態の時の位置でブッシュが回転荷重がかかっていないことを確認してから締め付けなければいけないが、この作業を理解していないで取り付けると、ブッシュは早期に切れてしまう。

交換時期

100,000km

機能・役割

ナックルアームの動きを点で抑える役割

初期の故障・ 異常状態

ブーツのヒビ、ボールの摩耗

点検方法

ブーツは目視で確認し、ボールの摩耗はMEYLEのSSTで確認が出来る。

初期対策方法 メンテナンス方法

アームのブッシュを異常となる前に定期交換することでボールジョイントの早期劣化を防げる。

部品交換時の 注意点

ナックルアームが左右に曲がっていない状態でボールジョイントを取り付け、ボールジョイントのブーツがナックルアームを左右に曲げた時に対象にねじられるように取り付ける

重度の故障・ 異常、初期異常を放置した場合

劣化しガタが出始めると急速にガタが大きくなり、振動が激しくなり、他の部品との連結部分の劣化を早める。 マウント、ブッシュ、タイロッドエンド、など。 更に劣化が進むとボールジョイントが抜けて事故の危険性が出る。

よくあるトラブル

ナックルアームを左右どちらかに回した状態でボールジョイントを取り付けてしまい、ブーツが異常にねじられてしまい、直ぐに切れてしまうトラブルが多い。

共通部品名

コイルスプリング

機能・役割

路面のくぼみなどに入った時にタイヤの接地面をくぼみに合わせて反発で動かし、車体への衝撃を減らす役割

初期の故障・ 異常状態

劣化により、正規の車高よりも下がったり、反発性能が落ちたりする

点検方法

正規車高との比較

初期対策方法 メンテナンス方法

初期の対策方法はスプリングが弱っていると判断した際は速やかに交換する必要がある。

部品交換時の 注意点

強い反発力がある部品で、取付時には圧力をかけて縮めて取り付けるため、部品とクルマの構造にあったスプリングコンプレッサーを利用して交換する。

重度の故障・ 異常、初期異常を放置した場合

スプリングが弱ったままであると、強い衝撃で折れることがある。

重度の修理

走行中にスプリングが折れた場合、車高バランスが崩れ、極度に走行不安定になる。また、折れたスプリングが飛び出してしまった場合、タイヤを損傷させたり、周りを損傷させることもありえ、大変危険である。

共通部品名

ストラットアブソーバアー

交換時期

70,000~80,000km.100,000km

機能・役割

路面の凹凸などによる衝撃を和らげ、上下の揺れを抑える機能

初期の故障・ 異常状態

衝撃を受けた後の上下の揺れが収まりづらくなる

点検方法

車体を押し下げた時の戻りが早くないか?揺れが続くか?を点検する

初期対策方法 メンテナンス方法

異常が出てからの対策もメンテナンス方法も無いが、強い衝撃を受けるような悪路でスピードを出して走行するなどが早期の故障原因となる

部品交換時の 注意点

サスペンションスプリングのシート、アッパーマウントも同時交換することが望ましい。

重度の故障・ 異常、初期異常を放置した場合

ショックアブソーバーが抜けた状態で走行すると、コーナーリング時、ブレーキ時、上下の揺れの時に走行不安定となり、ブレーキ制動距離などが長くなる

重度の修理

ショックアブソーバーに接続されているアームやリンクやステアリングエンドなどのボールジョイント部などに衝撃が伝わり、各部品の劣化を早める

共通部品名

スタビライザーバー

機能・役割

サスペンションの動きを左右同一可動させるための役割

初期の故障・ 異常状態

劣化により反発性能が落ち、コーナーリング性能が落ちる

点検方法

コーナーリング中に内側の車高が異様に上がり不安定になる

交換時期

70,000~80,000km.100,000km

機能・役割

スタビライザーに伝わる左右の動きを車体ではなく、左右にしっかり伝えるために車体に固定するブッシュ

初期の故障・ 異常状態

スタビライザーに掛かる力によって、押しつぶされるため、減ったり、張力が弱くなる。 ブッシュの端側がめくれてきていたり、飛び出して着ていたり、スタビライザーを包む部分が広がってくる。

点検方法

目視により、ブッシュの端側がめくれてきていたり、飛び出して着ていたり、スタビライザーを包む部分が広がっていないか確認する

初期対策方法 メンテナンス方法

メンテナンス方法は無いが、安価な部品で交換も比較的簡単な部品なので、早めに交換することが良い

部品交換時の 注意点

スタビライザーリンクに異常が無いか確認する

重度の故障・ 異常、初期異常を放置した場合

ブッシュが弱ったまま走り続けると、スタビライザーに伝わる張力の伝わりが遅くなり、走行が不安定になる。

重度の修理

スタビライザーリンクを早期に劣化させてしまう。

交換時期

100,000km

共通部品名

アッパーマウント

交換時期

70,000~80,000km.100,000km

機能・役割

ショックアブソーバーを車体側に取り付けるための部品で、ハンドリングで回転する機能などがある

初期の故障・ 異常状態

ゴム部分の亀裂、ベアリングの摩耗などの異常

点検方法

ゴム部分のヒビや亀裂を目視で点検する。

初期対策方法 メンテナンス方法

異常が出てからの対策もメンテナンス方法も無いが、強い衝撃を受けるような悪路でスピードを出して走行するなどが早期の故障原因となる

部品交換時の 注意点

ショックアブソーバーの交換時と一緒に交換することが望ましい。

重度の故障・ 異常、初期異常を放置した場合

ゴム部分の亀裂、ベアリングの摩耗が酷くなると、遊びが大きくなり、そこに衝撃が発生し、ハンドリング性能が落ちるため、走行に危険を伴う。

重度の修理

ショックアブソーバーに接続されているアームやリンクやステアリングエンドなどのボールジョイント部などに衝撃が伝わり、各部品の劣化を早める

交換時期

100,000km

共通部品名

インナーロット

機能・役割

ギヤボックスからの操舵の動きをタイロットエンドに伝える役割 

機能・役割

ハンドルの回転をステアリングナックルに伝えるギヤボックス

初期の故障・ 異常状態

オイルシールからのオイル漏れ、ブーツのヒビ、亀裂

点検方法

目視によるブーツのヒビ、亀裂、オイル漏れの確認

初期対策方法 メンテナンス方法

ブーツはヒビの状態で交換する。通常の運転時に静止状態でハンドルを切ると、ギヤボックスに掛かる負荷が大きくなるので、壊れやすくなる原因となる。

部品交換時の 注意点

オイル注入時のエア抜きをしっかり行う。アクスルロット、タイロットエンドの状態を同時に確認し、同時交換しておくことが望ましい。

重度の故障・ 異常、初期異常を放置した場合

ブーツが切れてしまうと、シャフトが錆びる原因となる。錆びるとオイル漏れが早期に起こり、ギヤボックスの交換が必要となる。

重度の修理

ギヤボックスが故障することは滅多に無いが、ブーツの切れやシャフトのグリス切れ、シャフトに錆などが入ることでギヤボックスは交換が必要となる。

交換時期

100,000km

機能・役割

左右に曲がるための動きをタイヤが付くナックルアームに伝える機能

初期の故障・ 異常状態

エンドにはボールジョイントが付いており、ここのブーツが切れてしまうか、ボールジョイントに僅かな遊びが出ることが初期異常である

点検方法

ボールジョイントのブーツは目視点検。ボールジョイントの僅かな遊びは発見しずらいが、ナックルからボールジョイントを外してボールジョイントを動かすと、軽く動くようであれば初期異常状態と言える。 

初期対策方法 メンテナンス方法

亀裂が入ったブーツが交換できるものは殆ど無い。タイロットエンドを交換する必要がある。 タイロットエンドが壊れやすい原因に、車が前後に動いていない状態でハンドル操作を行うことが多いと、動作抵抗が大きくなり、劣化が早い。

部品交換時の 注意点

ラックアンドピニオン方式のギヤボックスの場合は、インナーロットの劣化、ギヤボックスシャフトシール部からの油漏れ、ギヤボックスシャフト保護のブーツのヒビなどを同時に確認する。取り付け時ははステアリングを中心に、ナックルアームも中心にしてからボールジョイントを取り付けること。ハンドルを切った状態でボールジョイントを取り付けると、中心にしたときにブーツがねじれた状態となり、ブーツが直ぐに切れてしまう。取り付け後はトーインを測定して調整する。

重度の故障・ 異常、初期異常を放置した場合

タイロットエンドのガタが大きくなると、ハンドルの遊びが大きくなり、路面の高低差の変化で左右にハンドルが取られるようになり、不安定な走行になる。 また、ギヤボックス本体、インナーシャフトまで、遊びによる衝撃が伝わり、劣化を早めることとなる。

重度の修理

インナーシャフト、ギヤボックス本体まで故障すると、部品代だけで10万円を超える修理となってしまう。

よくあるトラブル

取り付け時はステアリングを中心に、ナックルアームも中心にしてからボールジョイントを取り付けなければいけないが、取り付けやすさから、ナックルアームを左右に曲げた状態で取り付けることがあるが、ブーツのねじれに注意しなければいけない。

共通部品名

ステアリング ナックル

機能・役割

フロントタイヤの軸となる部分で、操舵とタイヤの回転の軸

初期の故障・ 異常状態

ナックルアーム自体から異常が出ることはまず無い

点検方法

ナックルアームに付くボールジョイント、ホイールベアリングなどが点検される部分となる

機能・役割

ブレーキパットをブレーキローターに押し付け、ブレーキを掛ける装置

初期の故障・ 異常状態

シールからのブレーキ油漏れ、キャリパーシリンダーの戻り動作不良によるブレーキの引きずり 

点検方法

キャリパー本体の動作確認とキャリパーピストンの動作確認、シールの亀裂ヒビを点検する

初期対策方法 メンテナンス方法

ブレーキ油の定期交換が必要

重度の故障・ 異常、初期異常を放置した場合

キャリパー本体が内側外側に動かない場合、パットの当たりが均等にならず、ローターの摩耗も異常となる。 ピストンの固着や錆び、段付きが発生すると、ブレーキの引きずりが発生する

重度の修理

キャリパーのオバーホールが出来ない状態までピストンの状態が悪いと本体全体の交換が必要となる。

共通部品名

ディスクパッド、ディスクブレーキパッド

交換時期

50,000km

機能・役割

走行を止めるためにブレーキローターを挟む機能

初期の故障・ 異常状態

パッドの残りが2~3ミリになると交換が必要。

点検方法

タイヤを外し、目視で点検できる穴から確認する。

初期対策方法 メンテナンス方法

ローターの当たり面が均一な状態にローターを研磨するか交換を行う

部品交換時の 注意点

ローターの当たり面が波状やパッドの当たり面が全面当たっているか確認する。ローターの面に異常がある場合はローターの研磨か交換を行う。 パッドの減り具合が均一でなかった場合はキャリパーの作動部分のオーバーホールが必要

重度の故障・ 異常、初期異常を放置した場合

パッドの面が無くなり、ベースの金属が出てくるとローターを傷つけ、異常な熱を持ち、ローターが割れる、ベアリングが焼ける、キャリパーが焼けてしまう。ブレーキの性能は極度に落ちる。

重度の修理

ローターの交換、キャリパーのオーバーホールか交換、ベアリングの交換などが必要となる場合がある。

交換時期

50,000km.70,000~80,000km

機能・役割

ブレーキ油をブレーキキャリパー、ブレーキシリンダーに送り込む途中のフレキシブルホース

初期の故障・ 異常状態

ゴムの表面にヒビが入った状態

点検方法

表面のひび割れを点検する

初期対策方法 メンテナンス方法

ひび割れが入っていなくても、定期交換しておくことが望ましい。

重度の故障・ 異常、初期異常を放置した場合

部分的に膨れ上がった状態まで進むと何時ホースが破裂してもおかしくない状態である。ホースが破れるとブレーキ油が飛び出し、ブレーキは利かなくなり事故の原因となる。

共通部品名

ディスクローター

交換時期

50,000km.70,000~80,000km

機能・役割

走行を止めるために、このローターをパッドで挟み、シリンダーで押し付けてローターの回転を止めることで走行が止まる。

初期の故障・ 異常状態

波状の摩耗の発生やパッドの当たり面が全面当たらなくなるような摩耗状態

点検方法

目視とローターの厚みの測定

初期対策方法 メンテナンス方法

摩耗が片側1ミリ以内であれば研磨で性能を復帰できるが、1ミリを超えている場合に研磨した場合、割れる原因、部分的に熱スポットが発生して、ブレーキが断片的に戻される現象が起こることがある。

部品交換時の 注意点

取り付けで当たる面の錆などの除去とローターを取り付けてからダイヤルゲージでブレがないか測定する

重度の故障・ 異常、初期異常を放置した場合

波状の摩耗、極度の摩耗となると、ブレーキ性能が極端に悪化する。また、熱スポットの発生などで、ブレーキが戻される現象や、ローターが異常に熱を持ち、ブレーキフルードの温度が上がり、ペーパーロック現象が起こることもあり得る

重度の修理

ブレーキパッド、フルードの交換は勿論であるが、キャリパーのオーバーホールやハブベアリングまで異常な温度が加わった場合、ベアリングの交換も必要となる。

よくあるトラブル

ローターとパッドを交換してから、ブレーキを掛けた時に鳴くというケースが発生するが、これはローターやパッドに問題があるのではなく、キャリパーのピストンの戻りが悪かったり、キャリパーとパッドの間が平行ではなくなっていたりすることで起きる現象である。 

共通部品名

ミッションフィルター

交換時期

50,000km

機能・役割

オートマチックミッションの摩耗によって発生した金属やフェーシングペーパーの粒子をミッション内部に吸い込ませないためのフィルター

初期の故障・ 異常状態

ミッションに異常が出てからの交換は逆に動作不良を起こす原因となるため、定期交換が必要である

点検方法

オイルに含まれたコンタミを測定する工具にて測定し、コンタミが少なければ交換が出来るが、多い場合はミッション内部に異常があることが考えられる。

初期対策方法 メンテナンス方法

異常が出る前に走行距離で定期交換する

部品交換時の 注意点

ミッションオイルの種類に注意する。 オイルパン内の不純物にどの様なモノが含まれているか確認し、今後のメンテナンスに役立てる。

重度の故障・ 異常、初期異常を放置した場合

フイルターの目詰まりとなるまで放置すると、ミッションオイルを吸い上げる時にオイルに気泡が入り、ミッションの作動に異常が出る。

重度の修理

ミッションのオーバーホールが必要となる

交換時期

70,000~80,000km

共通部品名

ドライブシャフトブーツ

交換時期

50,000km.70,000~80,000km.100,000km

機能・役割

ドライブシャフトのジョイント部に塗ってあるグリスが飛び散らない様に、ジョイント部の潤滑を保護するためのブーツ

初期の故障・ 異常状態

ヒビが入る

点検方法

ジャッキアップかタイヤをどちらかに切り、ブーツを触りヒビが無いかを確認する。

初期対策方法 メンテナンス方法

ヒビが入っている段階で出来るだけ早めに交換する。亀裂が入っている場合はジョイント部の摩耗状態を確認して、ジョイント部に摩耗が無ければブーツ交換で済む。

部品交換時の 注意点

もとのグリスをしっかり落し、新しいグリスを注入する。ブーツバンドの締め付けもしっかり確認しなければハンドルを切った時に抜けてしまう恐れがある。ブーツが切れていた場合は、ジョイントの摩耗をしっかり確認し、ジョイントに問題が無ければジョイント部をしっかり洗浄してからグリスを注入しブーツをつける。ジョイント部に摩耗がある場合は、ジョイントだけが部品として出ている場合はジョイントも交換する。ジョイントが出ていない場合はドライブシャフトASSYの交換となる。

重度の故障・ 異常、初期異常を放置した場合

ヒビが入っている状態で乗り続けると、間違いなく亀裂が入り、グリスが飛び散る。この段階でも乗っていて気づかないことが多く、更に乗り続けるとゆっくりとしたコーナーで異音が出始める。この状態になると、ジョイント部に摩耗が発生しているため、ジョイントの交換かドライブシャフトASSYの交換となってしまう。

重度の修理

ジョイント部の交換かドライブシャフトASSYの交換となる。

よくあるトラブル

ブーツバンドの締め付け不備によるブーツの離脱。 ジョイント部に異物が入ったまま組み付けてしまい、早期に摩耗してしまう。 ゴムブーツから樹脂ブーツに変わってきているケースが多く、樹脂ブーツの方がゴムブーツよりも耐久性が高い。 そのことを知らない整備士、ユーザーは多い。

機能・役割

ミッションやデファレンシャルからの駆動をホイール側に伝える役割

初期の故障・ 異常状態

ブーツのヒビ、亀裂

点検方法

目視によるブーツの状態確認

初期対策方法 メンテナンス方法

ブーツにヒビや亀裂がある場合は速やかに交換する

部品交換時の 注意点

グリースの入れ替え、

共通部品名

ホイールベアリング

交換時期

100,000km

機能・役割

タイヤの回転を滑らかにする機能

初期の故障・ 異常状態

走行時にアクセルを離して惰性走行になった時に唸り音が出る

初期対策方法 メンテナンス方法

分解できるベアリングの場合は、車検毎に取り外して古いグリースを洗浄して洗い流し、新しいグリースを塗りつける。非分解式のベアリングは対策方法、メンテナンス方法は無い

部品交換時の 注意点

ベアリングの取り付け時は必ずプレスによる圧入が重要で、ハンマーで叩くなどは厳禁である。また規定トルクでの取り付けも重要である。

重度の故障・ 異常、初期異常を放置した場合

ベアリングからの唸り音を放置しておくと、ベアリングが熱を持ち、グリースから出火が発生したり、ベアリングが焼き付き、走行に抵抗がかかり、走行不能となる。また、ブレーキローターやブレーキドラムがぶれて回転することになり、ブレーキ性能を悪化させる。また、過度な熱が発生することにより、アクスル部分の強度が落ちることも考えられる。

重度の修理

ブレーキローター、ブレーキドラム、ブレーキパッド、ブレーキライニング、などが異常摩耗して交換が必要になったり、アクスルの交換も必要となることがありえる。

よくあるトラブル

ベアリング取り付け時にハンマーで収めようとしたり、規定トルクでの締め付けを怠ったり、取り付けるベアリングを落とすなどして衝撃を与えたり、グリースに不純物が混入したりすることで、初期に異常が出る。

共通部品名

プロペラシャフト ジョイント

交換時期

100,000km

機能・役割

ミッションからの駆動のショックを和らげる機能

初期の故障・ 異常状態

ひび割れ、

点検方法

目視によるひび割れ、亀裂の確認

初期対策方法 メンテナンス方法

対策方法、メンテナンス方法は無いため、点検において交換する

部品交換時の 注意点

プロペラシャフトの回転にブレや振動が出ないように軸を確認しながら取り付ける

重度の故障・ 異常、初期異常を放置した場合

亀裂が入ると、プロペラシャフトの回転にブレが出始め、亀裂の広がりが早くなる。完全に切れた場合はプロペラシャフトの脱落が起き、大事故につながることが考えられる。

重度の修理

プロペラシャフトの回転にブレが出た状態にしておくことで、ミッション側のオイルシール、デフ側のオイルシール、ベアリングにも振動が波及して劣化を早める。

交換時期

100,000km

機能・役割

2分割式のプロペラシャフトの中間で車体側に固定し、尚且つ回転振動を抑える機能

初期の故障・ 異常状態

ベアリングの摩耗、ベアリングとブラケットの間に入るブッシュのひび割れ

点検方法

目視によるひび割れと、回転確認によるベアリングの摩耗確認

初期対策方法 メンテナンス方法

対策方法、メンテナンス方法は無いため、点検において交換する

部品交換時の 注意点

2分割のプロペラシャフトは一体化した状態で回転バランスを整えているので、組み付け時に同じ位置になるように注意する

重度の故障・ 異常、初期異常を放置した場合

ブッシュが切れてしまうとプロペラシャフトが回転中に踊りだすため、プロペラシャフトの回転の周りに接触したりすることもありえる。 また、ミッション側のオイルシール、デフ側のオイルシール、ベアリングの劣化を早めることに繋がる

よくあるトラブル

2分割のプロペラシャフトの組み付け位置のミスによる回転振動の発生

共通部品名

室内フィルター・A/Cフィルター

交換時期

1年か10,000kmか1年以内

機能・役割

室内を循環する空気、外気から取り入れる空気に含まれる、埃やゴミを吸い集めるフィルター

初期の故障・ 異常状態

ヒーターを入れた時に異臭がする。誇りによる目詰まり

点検方法

ヒーターを入れて暖かい空気を送り出すと異臭がするか? 目視点検での埃の状態

初期対策方法 メンテナンス方法

長く持たせる手段は無いと言ってよい。

共通部品名

ウィンドウリフター

機能・役割

ドアガラスを開閉させる装置

初期の故障・ 異常状態

開閉がスムーズに動かない

点検方法

水切りモールなどの劣化、固着状況などを点検し、レギュレーターの取り付け位置調整などを試みる

初期対策方法 メンテナンス方法

機械的な動作部分のグリースが切れているケースもあるので、スプレーグリースなどで動作部の摩擦を防ぐ

部品交換時の 注意点

水切りモールなど、ガラスがこすれる部分に異常が無いか確認する。

重度の故障・ 異常、初期異常を放置した場合

ガラスの開閉が途中で止まったままになる。

重度の修理

レギュレーターの交換が必要になる

よくあるトラブル

取付しながら調整を行わないでいると、抵抗が部分的に集中し、早期に故障する。

機能・役割

エアコンのガスを圧縮させる装置

初期の故障・ 異常状態

ガスが抜ける、圧縮が上がらないなど

点検方法

ガスが抜ける箇所の特定、ガスの注入量の測定、コンプレッション力の測定

初期対策方法 メンテナンス方法

ガス抜け箇所の修理、コンプレッサーへの専用オイルの注入など

重度の故障・ 異常、初期異常を放置した場合

コンプレッサーの焼き付き、固着

重度の修理

コンプレッサーから出た金属の摩耗片が内部に回り、レシーバータンク、エキスパンションバルブの交換が必要となり、その他エバポレーター、コンデンサー、高圧パイプ、低圧パイプの洗浄が必要となる。

よくあるトラブル

コンプレッサー交換時に、専用オイルの入れ忘れ、適正量以下、以上の注入などによる、異常発生。 コンプレッサー交換時に、他に影響を受けていないか確認しないでコンプレッサーだけを交換すると、また直ぐにコンプレッサーが故障する。

交換時期

50,000km

機能・役割

雨、雪、汚れをふき取るブレード

初期の故障・ 異常状態

均一に雨、雪を除去出来ない状態

点検方法

アームの押し付け能力があるか? ガラスに当たるゴム部分に一部にねじれや亀裂などが無いか?

初期対策方法 メンテナンス方法

メンテナンス方法として、駐車中はワイパーを上げておくことで、ゴム部分の形状劣化を遅らせることが出来る

重度の故障・ 異常、初期異常を放置した場合

ワイパーの滑りが悪くなると、ワイパーアーム、ワイパーリンク、ワイパーモーターなどに負荷が多くなり、それぞれに異常が起こる原因となる。

重度の修理

ワイパーアーム、ワイパーリンクモーション、ワイパーモーターの順で重度が増すと考えられる。

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