ティグアン エンジン不調 失火 片肺
インテークマニホールド交換依頼で入庫したエンジン不調のティグアン。片肺状態が酷く自走出来る状態ではありません。インテークマニホールドを交換するも改善されず原因を探ります。
事前依頼のインテークマニホールド交換を行ったのですが、一部改善が見られただけでエンジンは不調なままの状態です。
吸気バルブ周り洗浄
タイミングチェーンカバーを外しTDC位置に合わせた状態でスプロケットの位置を確認すると、かなりのずれが確認出来ました。スプロケットが山飛びしている状態です。事前に圧縮を測定しているのでバルブの曲がりは発生していないと思われます。
クランクを手でまわすと、チェーンが弛み山飛びが発生しそうになるのでチェーンテンショナーを点検。
テンショナーピストンの戻りを抑制するパーツが一部欠損している状態。テンショナーが戻りすぎてしまうことによりチェーンが弛み山飛びが発生した状態です。テンショナー交換が必要ですね。
テンショナー交換後はエンジンの状態が回復し正常に戻りました。大量に発生していたエラーも全て再発しなくなりましたが、チェーンの伸びとチェーンガイドの摩耗が若干感じられていたので、現在の状態を伝えて様子を見て頂く形で納車しました。
タイミングチェーンの伸び、チェーンガイドの摩耗が発生し始めると車輛側から何らかのアクションがあります。突然不調になるというわけではなく徐々に症状が進行するので、エンジン始動時の異音、たまにエンジンチェックランプが点灯しエンジンを再始動時すると消えるというような症状の場合には要注意ですね。エンジンオイル交換サイクルの長い方も注意が必要です。