レンジローバーヴォーグ ブレーキが効きにくい L322
信号待ちでいつも通りブレーキを踏んでいると車輛が前に進んでしまい、さらに強くブレーキペダルを踏み込まなければ停車しないということで入庫したヴォーグです。入庫後走行テストを行うとブレーキペダルの踏み込み量がかなり深く、ブレーキペダルを強く踏んでもリアタイヤがロックしません。
ブレーキフルードを補充しリフトアップ。ブレーキペダルを何度も踏み込むと、ペダル位置が上昇しブレーキが効き始めましたがどこからかブレーキフルードが漏れ出しているようです。カバーなどを外しながら色々と探していると、漏れ箇所が見えてきました。
錆による腐食ですね。ジワジワ漏れ出してきています。ここだけではなく、さらに先の方も錆により腐食が始まっていたので1m程ブレーキパイプを切断し、新たなブレーキパイプのフレア加工と曲げ処理を行い交換します。
ブレーキのエア抜きを行い漏れが無いか最終チェックし完了です。強い圧力が発生すると漏れ出してくる状況でしたので、リザーブタンクが空になるまでブレーキフルードが漏れてリアブレーキラインにエアが混入。ブレーキペダルが深くなってしまいフロントブレーキのみが効いていたという状況だと思います。錆びていた個所のブレーキパイプは普段ほぼ取り外すことが無いアンダーカバーで覆われているので、錆の進行に気が付きにくい場所でしたが大事に至らなくてよかったです。