令和5年1月1日より、車検時のヘッドライト検査の計測方法が変わります
車検時の検査項目としてヘッドライトの検査がありますが、令和5年1月1日より計測手法が変更されます。結論から申し上げますと、初年度登録が平成10年8月31日以降の車輛でヘッドライトレンズが劣化し、光量不足やカットラインが出ない場合には車検に合格することが出来ません。
ヘッドライト検査はすれ違い前照灯(ロービーム)検査で行いますが、測定結果が不適合だった場合には照射光線が他の交通を妨げることが無い限り、走行用照灯(ハイビーム)に切り替えて検査を行うという計測方法でした。令和5年1月1日からはロービームのみの検査となりますので、不適合だった場合には車検に合格することが出来ません。ヘッドライトレンズの黄ばみ・くすみ、細かなひび割れがありロービーム計測にて不適合。ハイビーム検査に切り替えて合格できた。 ということが出来なくなります。
車検に合格できない可能性のあるヘッドライトの状態はおおよそ以下の状態です。
1 レンズ表面のコーティングが剥がれている
2 レンズに黄ばみがある
3 レンズがくすんでいる
4 レンズに細かなひび割れがある
5 レンズ内側が汚れている
6 反射鏡メッキがくすんでいる
7 反射鏡メッキが剥がれている
当店の車検整備時は、ヘッドライトレンズの黄ばみやくすみがあった場合にはレンズ表面を磨いたり、バルブやバーナーを新しい物に変えるなどの対処を行い検査を行っておりましたが、それでも不適合になってしまうことがありました。その場合にはやむを得ずハイビームに切り替えし計測を行っておりましたが、今後はハイビーム検査を行わないことになりますのでレンズ磨きやバルブ交換を行っても改善されない場合にはヘッドライト交換が必要となります。屋外駐車をされている方は劣化が進みやすいので、直射日光が当たらないようにするなどの対策を行った方が良いと思います。