ミニ R60 エンジンコンピューター故障
整備作業後にエンジンが始動出来なくなってしまったミニ R60です。バッテリーターミナルを取り外しての作業が必要で作業後にターミナルを接続。エンジン始動しようとしたところ、セルモーターは回るのですがエンジンが始動出来ないという状況です。よくあるシリンダーヘッドのアースなどを点検しましたが問題はありません。
診断機でテストするとDMEと通信が出来ない状況。運転席足元のヒューズボックスからはエレクトロタップで電源取り出し、腐食によるハーネス断線、コネクター接触不良が見受けられました。
ハーネスに関しては全て修理、接点復活作業を行いましたが改善しません。配線図を頼りにDME間の導通チェックなどかなりの時間をかけて点検するも、ハーネス自体は問題無さそうです。
ヒューズボックス内部の基板、導通も目視では点検無さそうです。残るはDME故障。DME修理を依頼し電源制御IC破損があるとの連絡が入りました。DMEの修理が完了し取り付け後エンジンは始動可能になりましたが大量のエラーが発生。
最終的にはDME、アクセルペダル、エアマス、プレッシャーセンサーなどの同時故障。おそらくヒューズボックスハーネス腐食、断線、エレクトロタップでの電源取り出しが原因でバッテリーターミナル接続時にショートが発生。他パーツを巻き添えにしたのだと想定されます。2回のDME修理など解決に1ヶ月以上の時間が掛かり、オーナーの方にはご迷惑をおかけしてしましたが、無事に復活させることが出来ました。バッテリーターミナルの脱着がトラウマになりそうです。