2016-11-15
アウディ 8Dのフロントアッパーアーム
アウディのフロントの足回りはマルチリンク式でアッパーアームが2本、ロアアームが2本。
豪華な足回りです。
左フロントアッパーアームの後側のボールジョイントにガタ付きがあり、異音・振動の原因になっていたので交換します。
アウディのフロントの足回りは、この部分にガタ付きが発生するケースが多いですね。
この型のアウディですが、アッパーアームボールジョイント取り付けボルトがスムーズに抜けた記憶がありません。
錆と固着で潤滑浸透剤も効果を発揮しないので、熱と振動を加えて取り外します。
熱を加えるといっても火を使うわけではありません。
何度も紹介しましたが渦電流のインダクター。
かなり使い倒して見た目は大分傷んでいますが、まだまだ使えます。
ボルトとの格闘後、やっと外れました。
必死だったので作業最中の写真撮影はすっかり忘れています。
新しいアッパーアームをサクッとアームを取り付け1G締め付けを行い作業終了。
ボールジョイントやブッシュ劣化によるガタ付きや振動は、走行中に不快感があるだけではなく、サスペンションのジオメトリー変化率が大きくなり挙動が不安定になります。
コーナリング中にブレーキを踏まなければならない状態になった場合、車体は不安定になります。
追い打ちをかけるようにブッシュ、ボールジョイントの切れや劣化により想定外の動きが発生。
結果”怖い”と感じることになってしまいます。
問題のない他のサスペンションパーツにも余計な負担が発生してしまうので、おかしいと感じた場合は相談をお待ちしております。