2016-10-07
ヒーターが暖かくならないゴルフ4
ヒーターが暖かくならないという依頼でゴルフ4を点検しました。
点検当日はこちらに来るまでヒーターの調子が良く、暖かい風が出ているとのこと。
冷却水の量は適正で、水温も安定しています。 ヒーター切り替えのフラップか何かが原因でしょうか?
足回りからの異音点検も行うので少し走行テストを行うと、一瞬ボンネットから煙が見えました。
すぐさま車両を停止させ確認を行うと、ラジエーターキャップから冷却水が漏れています。
原因はエキスパンションタンクキャップ不良による冷却水漏れで、冷却水不足によるエア混入です。
当店に入庫直前は、たまたまエアが抜けてエキスパンションタンクに冷却水が充填されヒーターコアにしっかりと冷却水が流れ込んだようです。
追加した冷却水の量は2リットル。 ヘッドガスケット抜けの心配もあったので、リークテスターで圧力と冷却水漏れの点検も行います。
水温センサーと電動ファン、エンジンオイルの状態も同時に点検。
ガスケットが抜けていた場合、オーナーに伝えるのが辛いと考えていたのですが、点検して問題が無かったのでホッとしました。
早めにオーナーが異変に気が付いてよかったと思います。
最近は気温が低いのでヒーターの異変に気が付きやすかったと思いますが、真夏ならば気が付かずに手遅れになっていたかもしれませんね。
エキスパンションタンクキャップには種類があり、取り付けは同じでも内圧調整に違いがありますので、注意しましょう。
水温計がメーターに無い車輛もあり、ランプの点灯で水温の状態を確認する車両も増えてきましたが、水温の上昇時間なども普段確認する場合には、やはり針のタイプが良いと思いますね。