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メルセデスベンツW210 E60のゴツゴツ感 その1

メルセデスベンツW210 E60の乗り心地改善。
 
W124 E500も所有しているオーナーからの依頼で、W210もW124に近い乗り心地にしたいとの要望。
 
W124のサスペンションは完全に整備済みで、スプリングはノーマルですが18インチの鍛造アルミホイールを装備しており扁平タイヤです。
 
偏平タイヤを履くとどうしてもゴツゴツ感が出てしまうのですが、このW124はそれがかなり軽減されており、非常になめらかな乗り心地です。


 
W210はE60のAMG。 18インチホイールに強化ショック・サスが組まれています。
 
車高はE60の純正とおそらくほとんど変わりがなく、強化されたサスペンションではありますが、乗り心地が損なわれるような固さではありません。


 
通常はベストに近い状態とも言えますが、ゴツゴツ感と大きくストロークした際に発生するフロントからの衝撃が感じられており、こちらを無くしていく作業を行います。
 
フロントからの衝撃はショックアブソーバーのストローク量とバンプした時のバンプラバーへの入力圧を変更することにより完全ではありませんが改善が出来ました。
 
残るはゴツゴツ感です。 一般的にはこのままで全く問題がないのですが、ここからさらに良い状態へ持っていく必要があります。
 
傷み始めているであろうパーツを少しずつ交換したとしても、その場合改善は確実に発生するものの体感できるほどではなく、乗った瞬間に「違う」と感じられるまでには至りません。

そこでオーナーと相談し、リアの足回り一式のリフレッシュを行うことにしました。
 
サブフレームマウント、デファレンシャルマウントをを含むアーム一式交換です。
 
アームは交換されている形跡があるのですが、サブフレームマウントはおそらく交換されていないと思われます。



 
結果として、交換することにより体感できる変化が起こりました。
 
サブフレームマウントを交換したことによる効果が一番あるのではと思います。
 
ただし、この変化はブッシュ、アーム類の不良により異音や振動が発生していたものを修理したのではなく、問題のない状態からさらに乗り心地の向上を目指した結果ですので
 
感覚としては「前と少し違う」といった印象になります。
 
リアの足回りをリフレッシュしたので、次回はフロントの足回りもリフレッシュします。
 
エンジンマウントまで手を入れますよ。

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