ベンツR107 280SL M110エンジンのオーバーホール (vol.1)
白煙が止まらないR107。 オイル燃焼だけではなく微妙にクーラント臭もしているので、シリンダーヘッドを下すことにしました。
シリンダーヘッドには接続されていないセンサーがメクラ蓋の役割で取り付けられています。(後からこの状態が何故だったのか気が付きます)
整備履歴などがまったくわからず、流用パーツが多様されておりこの後かなり難航しました。
タペットカバーを開けるとカムシャフトを確認できます。 内部の汚れは普通ですね。
カムに傷もありません。
ではいよいよヘッドを下します。
下りました。
カーボンやスラッジを除去し、ヘッドの歪み測定を行ってみます。
!!かなり隙間がある。 見た目ですでに歪み限度を超えているのが分かります。
測定すると0.32mm。 一般的にヘッドの歪みの限界は0.05mm程度。
整備書を確認するとM110エンジンは0.1mm。 研磨で修正可能な限度を大幅に超えています。 シリンダーヘッド交換を行わなければならない状態。
第一段階がまずここまで。
次はシリンダーブロック側を点検します。