ベンツR107 280SL M110エンジンのオーバーホール (vol.2)
シリンダーヘッドを下し、ピストン上部の状態を確認。
カーボン付着具合がオイル上がりを起こしていた形跡に見受けられます。
次に1番シリンダーから6番シリンダーにオイルを若干入れて数時間放置。
2番と5番シリンダーのオイル減少が他に比べて明らかに早い。 オイルリングの固着か
摩耗が想定されます。
シリンダー内壁のスラスト方向の傷は見られないのでシリンダーブロックは問題無し。
ピストンサイドの傷も年式、走行距離から考えると問題ないでしょう。
シリンダ―ヘッドはというと、新品を取り寄せ交換することになりました。
ヘッドの到着を待つ間に各部洗浄とピストンのリング交換を行います。
オイルストレーナー形状は他のM型エンジンと共通しているようにみえますね。
リングを組み上げてエンジンに取り付け。 オイルの減り具合を再度確認します。
今度はオイルが減っていきません。 良い感じです。
腰下部分を完成させ、届いたシリンダーヘッドに取り掛かるのですが
エキゾーストのバルブ形状が違う。 何故?
色々と調べると、違う型式のベンツのM110エンジンを搭載していることが判明。
基本構造は同じなのですが、センサー取り付けなどの形状が違う。
エキゾーストのバルブも取り寄せ交換することに・・