(レストアNo1) S124 リアサスペンションのリフレッシュ作業 (vol.20)
S124のリアサスペンションは、マルチリンクサスペンションといって4本のリンク(アーム)から構成されています。
複数のアームを使うことにより、足回りの動きがより細かく制御できるため
タイヤと路面の設置がしっかりと保たれる構造になっています。
それだけ安定して走れるということですね。
各種リンク確認
一部のリンクブッシュに剥離が見られます。錆も結構進んでいますね。
まったく使えない分けではないのですが、ガタツキ発生予備軍ではあります。
左右で8本、全て交換です。
サブフレームマウントブッシュ確認
サブフレームマウントは、リアの足回りのお父さんorお母さんですね。
全てのリアの足回りは、このサブフレームマウントを基本に組みつけられるのでこれが無ければ、どうにもなりません。
この部分に取り付けられるブッシュは、かなり大型の物になります。
新品と比べると、やはり大分縮んでしまっています。
縮んだ分、圧倒的にたわみ量が減ってしまい、衝撃の吸収が弱くなってしまいますね。
4箇所全て交換しました。
デファレンシャルマウントブッシュ
デファレンシャルを支えるブッシュです。 若干亀裂が発生していました。
まだ使えなくもないのですが、やっぱり交換ちゃいましょう。
ハブナックルに付くボールベアリングブッシュ
見た目が大分疲れちゃった感じです(笑)
ブッシュとは違い、ベアリングになっているので、これが痛むと音や振動が発生しやすいです。
他のブッシュに比べて少々抜き取るのが大変でした。 なにせ固い。全て交換です。
アキュームレーター
ついでのついでなので、アキュームレーターも交換しちゃいました。
パル吉はリアショックが油圧式のため、これが壊れてしまうとポコポコ飛び跳ねてしまうのです。
左右とも交換。
サブフレームマウントも塗装して綺麗になりました。
見違えるようでしょ
1G締め付けも終了し、組み付け完了。
ホイールアライメントもしっかり調整、測定しました。
外面が綺麗でも、実際に乗るとガタガタしてしまっては意味がないのです。
見えない部分の地味な作業かもしれませんが、これが走りの安定さと運転の楽しさを倍増させ、満足感も更に倍増させることになるんですねー!
意味もなくタイヤを外して見せたくなってしまいますよ
見る人が見ればわかるでしょう この美しさ。
シルバーに輝いたブッシュ!
光り輝くリンク達!
これこそ美学です。