ボルボ XC70 エンジンが掛からない
エンジンが掛からなくなったXC70。 セルモーターは回るのですがエンジンが掛からない。
ボルボはクランク・カムセンサー系の故障が少ないので、燃料関係か点火系が濃厚です。
長期保管していた状態なので、ガソリン自体も劣化していそうです。
早速点検。 キーをONにしてもポンプの動作音は聞こえません。 ヒューズ、リレーも問題なし。
フューエルプレッシャーパイプのバルブを押してもガソリンが出てくる気配はありません。
ガソリンがエンジンまで到達していない状態。
以前燃料ポンプを交換したことがあるような話を聞いていたのでポンプ本体を疑っていなかったのですが、明らかに燃料ポンプ本体不良ですね。
リアシートを取り外してポンプを確認します。 念のため直接電源を接続してみましたがやはり動作しません。
燃料ポンプ取付の蓋は特殊な形状なのでSSTを自作し取り外します。
燃料ポンプを確認すると表面に若干錆が発生しており、水分が燃料タンク内部に存在していたことがわかります。 内部にも錆が発生しているかもしれません。ガソリンも酷い臭いがしており相当劣化している状態でした。
長期保管により燃料タンク内に結露が発生、ガソリンも気化と結露により劣化、その結果燃料ポンプ内部にヤニ状の堆積物が発生し固着してしまったのだと思われます。
古いガソリンを抜き、新しい燃料ポンプを取り付けてハイオクを給油します。
キーONで燃料ポンプが動作していることを確認し、エンジン始動。 異音もなく調子よくエンジンがアイドリングしています。
錆びていたポンプですが、どのような状態になっていたのか後日分解してみるつもりです。