BMW E38 750iL 異音点検
E38 750iLの異音点検です。 1997年モデルで走行距離はなんと約63,000km。
ロングボディーなのでリアドアが長い。 リアシートの足元のスペースがフロントシートを結構下げているのにこの広さ。 窮屈感は全くありません。
さすが上位グレードです。 ホイールベースが長いので取り回しは悪いのですが、この広さなら仕方がないですよね。 全高が最近の車と比べて低いので、見た目はそれほど大きさを感じないのですが、中に乗るとかなりの広さです。
V12 5400ccのM73エンジンは325ps 49.9kgmという強烈なエンジンなのですが、暴力的な加速をするわけではなく、かなりマイルドな印象を受けました。
異音はステアリングを切るとギギギという音がする状況ですが、毎回異音がするわけではなく特定の条件下でのみ発生するようです。 車輛を預かりテスト走行を行いましたが症状は再現されませんでした。
工場で再度テストを行うと、かすかに異音と思われる現象がハンドルに感じられました。
早速点検を行うと、ステアリング関係のセンターロッドのボールジョイント部分が原因で異音が発生していたようです。 加えてタイロッドエンド部にもガタ付きがあり、それも影響していたようです。
その他にリアからコトコト音がしていたので、そちらも点検するとリアのアッパーアームのボールジョイント部分にガタ付きがありました。
リアハブナックルボールジョイント部分には何故かシーリング剤のような物が散布されており、ボールジョイント部分を覆うように施工されていました。
ディーラーにてずっと整備を行ってきたようですが、ブーツ部分が破れたのをシーリング剤で補修していたようです。 ガタ付きはありませんが、ブーツ破れを隠しているようであまり良い感じがしませんね。
その他は特に大きな問題もなく非常に状態が良いですね。
今後どのように整備していくのかオーナーと相談していく予定です。