TECH+メンテナンスレポート

アイドリング中にエンジンから異音が発生しているA4です。

車輛を点検すると、音が出たり出なかったりしている状態です。　音の感触からエンジン本体ではなくプーリー付近からなので聴診器で確認しました。　アイドラプーリーとベルトテンショナーから大きな音が聞こえます。　　プーリーから音が発生していることは間違いないのですが、異音と振動の感触がベアリングの感触と何か違う。

プーリーとテンショナーを交換する為、ファンベルトを外しアイドラプーリーを取り外しにかかると、ボルトを取り外していないにも関わらず外れてきました。　ベアリングがエンジン側に残り、プーリー本体だけが外れてきた状態。　圧入してあるだけなのでプレスを使用すれば分離可能なのですが、何もせずに外れてくるのは異常です。　エンジン不調やベルトの張りが悪く振動などが発生しているわけではありません。　錆びも発生していますが、圧入が外れてしまうほど錆びているようには感じられません。　プーリー本体の個体差だったのでしょうか。

エンジンが高回転中に外れなくて良かった。　もし外れていたらベルトが大暴れしてプーリーは吹っ飛び、大変なことになってしまったでしょう。　

ベアリングからは若干異音が発生していましたが、ガタ付きはまだそれほど発生していない状態。

こんなこともあるのですね。

ベルト、テンショナー、アイドラプーリーを交換し作業終了です。