BMW E66 ヒーターバルブ交換
ヒーターの温度を下げても熱い風しか出てこない症状のE66。 ヒーターバルブ故障です。
オーナーが持ち込まれた新しいヒーターバルブにサクッと取替。 しっかりと設定温度の風が出るようになりました。 ご自身でパーツを用意されていたので、当店のリビルトヒーターバルブの出番は今回は無し。
取り外したヒーターバルブは通電テストをすると、片側の弁が動作しません。 分解して原因が何なのか確認してみました。
電磁石のコイル端子部分の接点が緑色に変色しています。 パッキンが劣化したことにより、接点に冷却水が入り込み腐食が発生。 接点不良が起きてしまったのでしょう。 わかりにくいのですが、右側の端子の奥が腐食しています。
接点を磨いて仮組してみます。 パッキンが劣化しているので再利用は出来ませんが、電流を流すと動きは鈍いですが動作するようになりました。
これから夏に向けて温風しか出ない状態では厳しすぎますね。 温度変化が運転席、助手席共にしっかりと変化があるか確認してみましょう。 どちらかの席のみ温風しか出ない、または両方ともに温風しか出ない、もしくは暖かくならないなどの症状が出ている場合には、かなりの確率でヒーターバルブ故障が原因です。 外部に水漏れしてしまう場合もあるので、早めに点検修理したほうが良いですね。