BMW E24 M6 の点検
W211の整備が終了し車両を引き取りにオーナーがM6に乗って来店。 これぞBMWといったノーズデザインですね。 点検前に試運転させて頂きましたが、独特の排気音とMTミッションで、その気にさせられる乗り味でした。 フードインシュレーターとドアウェザーストリップが傷んできている、その他点検してほしいとの依頼です。
往年のシルキーシックス。 6連スロットルです。
強めの加速時にリアサスペンションがバタつく、ウィンカー動作時のメーター点滅が不安定、水温計が動かない、ウォッシャーが弱いといった症状が出ているようです。 リアサスペンションのバタつきはサスペンションマウントのブッシュがかなり劣化しており、加速時にトレーリングアームが動いてしまっていたようです。
ウォッシャーはホース内部が詰まり気味だったので清掃を行い勢いが復活。 問題はメーターです。水温センサーは交換済みでしたが、念のために点検、問題なし。 ウィンカー動作時のメーター表示異常は不定期で発生し、水温計もほぼ全く動作しないのでメーターを取り外し点検します。 旧車のレンズ、ハーネスの取り扱いは色々と硬化しているので気を使います。
基盤、ハンダ、内蔵バッテリーは問題無いですね。 メーターのギアもまだ使えます。 色々と点検しましたが、原因はありがちな接触不良。 コネクター部分をある一定方向に押すと、動作し始めました。
ヘッドガスケット部分からも若干オイル漏れが発生していますが、今後の様子をみることにします。
その他にはリアデフシャフトシールとリアショックアブソーバーからのオイル漏れ等が見受けられました。 パーツの取り寄せに大分時間を頂くことになりましたが、修理してほしいとの連絡がありましたので、パーツが届き次第作業に入る予定です。