TECH+メンテナンスレポート

函館からこちらに用事があるついでにご来店頂いたオーナーのジェッタです。　フロントのブレーキローターとブレーキパッド交換作業を行いました。

ブレーキローターは312mmタイプです。　表面はまずまずの摩耗度合でしたが、裏面はパッドの当たり面の半分程度まで錆が進行していました。　ブレーキローターの裏側というのは、タイヤを外しても見えにくい個所なので普段お車を気にされている方でも、気が付かないことが多いです。

ローター・パッドを交換し作業を終了しようとしたのですが、警告灯が消えません。　パッドセンサーも交換済みなので、接触不良でしょうか。

整備前にすでにパッドセンサーが断線している状態だったのですが、この辺りが何やら怪しそうです。　コネクターの接合部を触ると警告灯が消えるので、やはり接触不良-----

だと思ったのですが、違いました。 ボディー側のコネクターにヒビが入っていて、ナックルに固定すると内部で接触不良が起きる模様。

ボディー側のハーネスなのでスペアなどあるはずもなく、応急処置として内部接点するような状態に力を加える方向に結束バンドで固定しました。

ナックルへの固定方法が差し込みなので、脱着する際に無理をすると割れる構造です。　以前の整備か他作業の最中にハーネス部分が引っ張られて断線。　その時にコネクターにもヒビが入ってしまったのだと思われます。　もしくは雪の塊が凍って膨張したということも考えられなくもありません。　オーナーの方には画像を確認してもらい状況を説明。　これで納車とさせて頂きました。