BMW E90 325i 錆びによるDSCエラー
加速時や発進時にDSCの作動ランプが点滅し、若干のDSC作動が発生する症状のE90。 ドライブシャフトの錆によりABSリングの目詰まりと膨張によるセンサーの誤反応です。 オーナーが錆落としと錆止め剤を散布したのですが、改善されなかったようです。
ドライブシャフトとABSセンサーを交換します。
外したドライブシャフトと新品のドライブシャフトのABSリングの外径を測定すると、古いドライブシャフトは錆の影響でABSリングの外周が1mm以上膨らんでいました。
ABSリングを取り外し、ドライブシャフトの錆を取り除いてから再度リングを取り付けすると、隙間が出来ています。 ドライブシャフトは錆で痩せ、ABSリングは錆で膨張したことにより再利用は不可能です。 新しいABSリングを手に入れたとしても、ゆるゆるの状態になってしまう可能性があります。
新しいドライブシャフトはCVジョイント部分に錆止め塗料を散布し組付けしました。
試運転し、加速時やバウンド時にDSCが作動してしまわないことを確認し作業終了です。