レンジローバー2nd ヘッドガスケット交換①
オーバーヒート後に修理したのですが、症状が改善されないので点検と修理依頼です。
ラジエーターやウォーターポンプ、ヒーターホース等を交換し、漏れ止め剤を入れた修理履歴がありました。 最終的にシリンダーブロックにヒビが入っているのではないかとの診断を受けたようです。 話だけを聞くと、これはただ事ではありません。 早速点検します。
クーラントは確かに漏れてきますが、シリンダーブロックからは漏れてくる形跡がありません。 かなり目視したのですが、ひび割れも見受けられないですね。 漏れてくるのはエキスパンションタンクのオーバーフローチューブからです。 エンジンが温まってくると、エキスパンションタンクに強烈な吹き返しが発生。 ヘッドガスケット抜けが濃厚です。 ヘッドガスケット以外に問題が無いことを再度点検し、原因はヘッドガスケット抜けと特定。 エンジンオイルにはクーラントが混ざっていないので、ひとまず安心です。 しかし、シリンダーヘッドがどの様な状態になっているのかは下ろしてみなければわかりません。 オーナーと相談し、最悪はシリンダーヘッドが再利用出来ないことを了承してもらい作業に入ります。
分解中。
下りました。 面の歪みを測定します。
限度は0.05mmですが見た瞬間に歪みがあるのが確認出来ました。 面研限度の基準値以内だったのでヘッド面とヘッドの高さ等全体を測定し、研磨可能か判断します。 OHVエンジンということもあり、研磨限界数値の許容が多めです。
研磨が終了したヘッドがやっと届き組付けを行ってきますが、組付けの様子は次回で (研磨したヘッドの写真を撮影し忘れるという大失敗)