ゴルフ5 1K 異音点検とブレーキ鳴き
走行中・停車中に関らず車体下部からキリキリとした高音がしており、冷えている時にリアブレーキが鳴くので見てほしいとの依頼です。
走行テストではなかなか音が再現されず、工場に戻って点検します。
各部点検すると、遮熱板を手で押さえると音が発生することが分かりましたが、エンジンの振動が伝わっている様子もなく原因が見つけられません。 更に点検すると、シフトケーブルと接触していたことが判明。 遮熱板も部分的に変形していることから、下側からなんらかの力が加わって遮熱板が変形し、ケーブルと不定期で接触していたようです。
元の形に完全に戻すことは難しいので、エキゾーストパイプと接触しないギリギリの形状まで復元させて音を軽減させました。
ブレーキ鳴きはパッドとローターをサンドペーパーで磨き、鳴き止め防止パッドを入れて様子を見てもらうことにしました。
小さな異音は最初は気になりますが、徐々に慣れてきて気にならなくなります。 大げさかもしれませんが、仮に今回の異音を放置した場合、まず接触箇所が錆びてケーブルの被覆が劣化。 次にひび割れした被覆から水が侵入し、内部が腐食。 最悪シフトレバー根本まで水が到達し、レバー一式交換になることもありえなくはありません。 気になる個所があれば、放っておかずに一度点検してみることをお勧めします。