ボルボXC70 エンジン不調
出先で急にエンジン始動が出来なくなり、急遽当店へ搬送されてきました。 アイドリングが安定せずに調子が悪かった状態が続いていたのですが、走行し始めると特に問題が無いのでそのままとりあえず使用していたということでした。
たしかにアイドリングが安定していません。 暖気後の状態で軽いハンチングが起きています。 アクセルを踏むと調子よくエンジン回転が上昇するので、アイドルコントロール関係に何か問題がありそうです。 診断機のテストではエアマスとラムダセンサーにエラーが出ていましたが、ハンチングにより発生してしまったエラーです。 2次エアーも吸い込んでいないことから、多分原因はスロットルボディー。 スロットルの位置異常ではなく、汚れによるスロットル全閉時の隙間が無くなっていると思われます。 ターボエンジンなのでスロットルボディーはインテークマニホールドの真下ですが、インテークパイプを外せば脱着可能です。
スロットルボディーのカーボンを除去し、組付け。 ハンチングも起きなくなり、エラーも発生しなくなりました。
アイドリングが安定すると、今度はエンジンからタペット音が・・ スロットルボディーの清掃と脱着が原因? いったい何の因果関係が? と一瞬考えましたが、エンジン回転を上昇させると音が消えるので、エンジンオイル劣化による油圧低下か油圧タペット部のカーボン・スラッジ堆積だと思われます。 エンジンオイルを交換すると静かになりました。 ハンチングによりアイドリングが安定せず油圧もアイドリング時よりも高い状態が維持されて、音が出ていなかったのだと思われます。 フラッシングも兼ねてオイルは2回交換させて頂きました。 スロットルボディーの汚れは思っていたよりも少なかったのですが、このエンジンはISCV機構がスロットルのバタフライなので、ある程度カーボンが堆積してしまうと調子が悪くなります。 オイル管理が悪いと余計汚れやすくなりますので、定期的なオイル交換を行いましょう。