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BMW E46 エンジン始動不良

寒い日にエンジンが始動しにくく、セルをかなり回さなければエンジン始動が出来ない状況のE46。 色々とパーツを交換するも改善されないので、点検してほしいとの依頼です。

 

 

 

エンジンが始動してしまうと非常に調子がよく、息つきやストールしてしまうことはないそうです。 入庫時に詳しく話を聞くと、エンジンが始動出来ない時にはフューエルポンプが動作していないようでした。 

 

 

 

クランク・カムシャフトセンサー、フューエルホースなどが原因ではないかと想定していましたが、点検すると問題有りません。 エアマス、スパークプラグ、インテークゴムパイプ、フューエルポンプ、フューエルポンプリレーは交換済みなので、その他に原因がありそうです。 

 

 

 

入庫当日はエンジンも温まっていたので、フューエルポンプが動作しないということもなく、何度エンジンを始動しても問題ない状態でした。 翌朝はかなり冷え込んでおり、朝一にエンジン始動を試みると確かにフューエルポンプが動作しません。 セルを回すも当然エンジンはかかりません。 バッテリーはセルを回し過ぎて弱っている状態だったらしく、数回のセル始動で上がってしまいました。 バッテリーを充電し再度チャレンジ。  朝一から比べると気温も上がっていましたが、やはりフューエルポンプが動作しません。 診断機では大量のエラーが出ていましたが、ほぼ全てバッテリーの電圧降下によるものなので、特に問題はありません。

 

 

キーONの状態で色々と点検していると、フューエルポンプが動き出しました。 フューエルポンプリレーに少し衝撃を与えると動き出したので、原因はフューエルポンプリレーの接点不良? フューエルポンプリレーは交換済みなので、リレー本体ではなく車体側の接点に問題があったのでしょうか。 しかし、気温がそれほど低くないのでまだ断定は出来ません。 たまたまだった可能性もあるので、気温が低い日を待ちます・・・ ですが、ここ連日気温が高い。 オーナーと相談すると、やはり気温が低い日に始動出来なかったことが気になっているようで、しばらく預かることになりました。

 

 

気温がなかなか下がらないので、フューエルポンプリレーを冷凍庫で冷やして取り付けテストしましたが、一発始動。 数日後にやっと気温が下がり、朝一にエンジンを始動しても一発始動。 接点復活剤の効果が出ているのか、あれからフューエルポンプが動作しないことが再現されません。 オーナーに事情を説明して様子を見てもらうことにしました。  最終的にはフューエルポンプリレー不良ではなく、リレーボックス側の接点に問題があったと断定。  リレーを差し込んだ時の手ごたえはあったのですが、4本ある接点部分のどれか一部に問題があったのだと思われます。


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