メルセデスベンツ W163 ヒーターがぬるい、エアコンが冷えない
ヒーターが暖かくない症状のW163。 エアコンも冷えていた感じがしたそうですが、気温が高くなると冷えないようです。
点検すると、温度を調整するブレンドモーターの故障。 分解するとギアにクラックが入っていました。 フラップの動作が重くなっている可能性があるので、可動部には全て注油を行い交換しています。 新しいブレンドモーター内部はギア数が少なくなっており、改良されているようでした。 ヒーター吹き出し口の温度は65度まで上昇。 熱いです。
エアコンはコンデンサーとパイプの接合部からのガス漏れによるものでしたので、接合部のOリングを交換してガスを封入。 吹き出し口温度は5度まで冷えるようになりました。
その他にもバックドアショックアブソーバーのオイル漏れによる交換。
シリンダーヘッドカバーのブローバイ用のカバーからのオイル漏れ修理。 液体ガスケットで密閉しているので、地味な作業の古いガスケットの除去が必要です。
オイルエレメントケースからのオイル漏れ修理。 オイルエレメントケースとエンジンオイルクーラーが接続されているタイプはよくここからオイル漏れを起こします。
ヘッドライトのくすみはコーティングしました。
運転席トリムの修理。
エキスパンションタンクは赤色のクーラントにより着色していました。 使用していたクーラントは原液をそのまま使用されていたようで粘度が高い状態でした。クーラントラインを洗浄しベンツ用のクーラントに全量交換しました。
他にも細かな作業がありましたが、無事に完了。 エアコンはしっかりと冷えて、ヒーターはしっかりと温かくなり、夏冬と快適に運転して頂けると思います。