BMW E90 リアドライブシャフト交換DSCエラー、その他予防整備
E90リアドライブシャフト交換とその他整備依頼です。
通常ドライブシャフトAssyで交換するケースというのはほぼ無いのですが、E90のリアドライブシャフトは錆の影響でABSリングが膨張し、タイヤの回転をセンサーが正常に読み取ることが出来ず、ABSやトラクションコントロールが正常に動作しなくなる現象が良く発生します。 今回のE90もドライブシャフトの錆によりABSリングが膨張し、センサーと接触していました。
取り外したドライブシャフトの状態です。
当店のオリジナルリビルトドライブシャフトに交換します。
リングと接触していたセンサー。 少し削れていますね。
ナックルハブも錆びていたので、錆び転換剤を散布しシャーシブラック塗装。 その他の個所も同様の処理を行いました。
ATF交換も依頼されていたので作業しますが、抜いたATFの状態は非常に良いですね。オイルパンにも摩耗粉があまり沈殿していません。 しっかりとオイル管理されている証拠です。
ATフィルター、漏れが起きやすいスリーブも同時に交換
診断機で油温をチェックしながらATF量を調整します。
その他にスパークプラグにイグニッションコイル、エンジン・パワーステアリング・リアデファレンシャルオイル交換にエアコンフィルター交換と盛りだくさんです。
リアのドライブシャフト本体の錆によるDTCの不調は、症状が悪化するとDTCをOFFにした場合でも走行が困難になることがあるので、警告灯が点灯した場合には早めに点検、整備することをお勧めいたします。