アウディA6アバント C6 トランスミッション不調
ATトランスミッションが不調でバックに入らなくなったり、変速ショックが大きくなったりすることがあるという症状で入庫してきました。 走行中に突然そのような症状が発生し、エンジンを切ったりシフトを入れなおしているうちに走行出来るようになったのですが、どうも調子が悪いようです。
診断機ではミッションにエラーが出ていました。 ATFの劣化により発生するエラーの一つですが、以前からそのような兆候は全くなく、突然に不調な状態になったということでさらに原因を探ります。 オイルパンを外し内部を確認しようとしたところ、オイルフィルターがオイルパンとともに外れてきました。
このアウディのATオイルフィルターはボルト等で固定するのではなく、ゴムパッキンを介して差し込みゴムの弾力で固定されるタイプです。 ゴムパッキンがミッション側に残っている状態で外れてきたので、パッキンの劣化により外れてしまったのだと思います。
オイルストレーナーの役目も果たしているオイルフィルターが外れたことにより、エアーを吸い込み油圧が一時的に落ちてそのような症状が出てしまい、セーフモードのような状態になったのだと思います。 症状が出たときには付近の道路がガタガタしていたとのことでしたので、振動がきっかけになり外れたのかもしれません。
ATフィルターをしっかりと差し込み再度組付けすると症状が改善したので、やはりATフィルターが落ちてしまったことが原因だったようです。 ATFはしばらく交換していなかったようで、真っ黒でした。 後日ATFとオイルストレーナー、オイルパンパッキンを取り寄せして交換する予定です。 ソレノイドバルブやその他電子機器の故障も考えていたのですが、アナログな原因で良かったです。