ジャガー Sタイプ ATF交換
ジャガーSタイプのATF交換です。 変速ショックが少し出ている状態です。 事前にATFの状態を点検してからの作業となります。
オイルパンパッキンに液体シールがはみ出ていたので、以前オイルパンを脱着したことがあるようです。
オイルを抜きオイルパンを取り外そうとしたのですが、必要以上のトルクで締め付けされており工具の先端が折れてしまいました。 バイスプライヤーで挟むも緩まないので、タガネを使用し緩めます。
ATF漏れを懸念しての締め付けだと思いますが、ミッション本体がアルミなので締め付けトルクを守らなければ、ネジ山破損に繋がります。 今回の車輛は問題有りませんでしたが、最悪はオイルパンを取り付け出来ないという事態になります。
オイルパンを取り外しても排出されるオイル量が異様に少なく、ATFの油量調整をしっかりと行われず作業されてしまっていたようです。 オイル量が少なかったことが変速ショックが発生した原因ですね。 真っ黒に見えますが、まだ透明度はあります。
オイルパンに貯まっていた鉄粉も通常並ですね。 この程度なら全く問題有りません。
オイルパン、スリーブを交換し油量調整。 ZF製のミッションはATF温度が30度~50度以内で調整することが多いです。
作業後は変速ショックも無くなり大分調子が良くなったとのことです。