ジャガーXタイプ ノックセンサー交換
エンジン警告灯が点灯し、変速時にショックが出るという症状のXタイプです。 点検を行うとノックセンサーが故障しており、それが原因で症状が出ているようでした。
ノックセンサーはインテークマニホールドの下に取り付けられています。 点検にクーラント漏れとエンジンオイル漏れも見受けられたので、パッキン類も同時に交換します。
クーラントが漏れて溜まり、赤い色になっています。
ノックセンサーを取り外すにはクーラントエルボパイプを外すのですが、通常の工具ではボルトを外すことが不可能なので、10mmのコンビネーションレンチに犠牲になってもらい工具を加工しました。 一応自作SSTです。
ノックセンサーです。 ノッキング時のエンジンの振動を感知し、点火時期の調整を行います。
交換後はエンジン警告灯も消えて快調になりました。 ノッキングは低速時のノッキングはまだ良いのですが、高速時やエンジン回転が高い状態で発生するノッキングは非常に危険です。 低速時には明らかに聞こえるカリカリという音。 高回転時にエンジン本体の騒音もあるので気が付きにくいのですが、チリチリというような音がします。 このような音が発生した際のエンジンの振動を検知して、点火タイミングを調整し、ノッキングを解消するのがノックセンサーです。 故障するとノッキングが出た際の調整が出来なくなってしまうので、最悪エンジンが壊れることもあります。 あまり交換する機会が少ないパーツですが、故障した時には早めの対処が必要です。