先日、車を点検して整備の見積もりをして欲しいと言うお客様が来店され、私が点検させていただきました。
点検の目的は「まだまだ長く安全に快適に、出来れば安く乗り続けたい!」と言う当社の事業目的にマッチしたお客様の要望からでした。
車をリフトアップして下回りを確認したり、エンジンルームを確認したり、外観的な部分も、機能的な部分も点検しました。
過去の整備記録も見ながら、イメージも加えながらの点検でした。
その最中にお客様から、ダッシュパネルあたりがキシキシ音がして気になるので、昨年ディーラーで2回見てもらったけれど治らず、言われたのは「ダッシュパネルの中の部品を止めているボルト関係をすべて交換する覚悟でなければ直せませんね・・・費用は8万円位かかると思います!」と言われたとのこと。
お客様は「点検が終わってからでも一度試乗して、見てもらえませんか?」
と言われ、リフト上での点検を終えて試乗することに・・・・
運転すると点検して問題があった部分からキシミ音や突く音がするので、その当たりは整備と今後の予防対象として見積もりをさせていただきますと説明し、お客様に言われていたダッシュボードの音に注意すると、確かに左側
からキシキシ頻繁に音がします。
微かな揺れでも音がするのでお客様も気になるのでしょうね。
工場に戻って音がする部分を一部分解してみると、あれ? ダッシュパネルのアンダーカバーが正規に収まるところに収まってなかったような???
改めて組み付けてみると、グラグラした感覚はなくなり、もう一度試乗してみると 音はしっかり止まっていました。
この音の原因は、ディーラーが何かの整備の時にアンダーパネルを外した際に、しっかり収めずにいたことが原因で、その後の点検の際も同じく正確に収めずにいたということです。
ディーラーのミスにより不良な音が発生し、尚且つ8万円かかると言われたという現実です。
メーカー系のディーラーなら絶対安心と思われている方が多いと思いますが、この様なことをチョクチョク発見してしまうのも当社ではよくあることです。
綺麗な店構え、目立つ看板、スタッフの丁寧な対応や沢山の資格は決して技術の裏付けではなく、経験豊富な真の技術者は、何でも部品を交換しなければ直らないという様なことは無く、診断結果を明確にする能力があり、自分の作業ミスをも疑い、何でも部品の所為や車の所為にしないものです。
先日もありました・・・ステアリング関係のタイロッドの部品を外側内側を逆に取り付けていたことを気づかずにいたため交換した部品が早く壊れてしまい、部品の品質が悪いとの訴えてきたケースです。
画像を送ってもらって追求していくうちに逆付けが判明した結果です。
資格ある整備工場でこの様なケースもありますので是非お気を付け頂ければ幸いです。
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