ボールジョイントのトラブル
車のサスペンションやステアリング系に使われている、ボールジョイントは
人間で例えると、関節部分になります。
この部分のトラブル故障として、主にボール部のガタつき(グラつき)です。
ボール部分はあらゆる方向に動き、又大きな衝撃も受ける場所なので
走行距離が増えてくると、内部が減ってきます。
内部には、摩耗を防ぐのにグリスが注入されており、耐久性を保とうとしますが
走行してるうちに、グリスが出てしまったりボールジョイント部分のゴムでできた
ブーツ(キャップ)の劣化により破れたりすると、水が浸入し錆てしまいます。
内部が錆ることによって、摩耗はもちろん、時には異音の発生の原因にもなります。
つい先日も、ハンドルを切ると「ギーギー」と異音がする車両を修理しました。
ブーツを外してみると、錆びて茶色くなっていました。
本来ならば、交換しかない故障修理。車種によりボールジョイント部分のみ
交換できたり、ロアアーム一体式であったりと様々です。
今回、異音の出る車両はロアアーム一体式でした。交換することにより
ハンドル操作をしても静かになりました。
ボールジョイント部分は予防とする整備は無いのですが、行うとすれば
ブーツを一度外し潤滑剤やグリスを封入してみることで異音がしなくなる"かも"です。
当然、ガタのあるものは、交換しかありません。