エコタイヤの基準
エコタイヤとは、一般社団法人日本自動車タイヤ協会(JATMA)が制定したグレーディングシステム(等級制度)で低燃費性(転がり抵抗性能)と安全性(ウエットグリップ性能)が基準を満たしているタイヤのことを指します。
具体的にいうと「転がり抵抗性能」の等級がAAA・AA・Aに該当し、なおかつ「ウエットグリップ性能」の等級がa・b・c・dに該当するタイヤだけがエコタイヤと名乗ることができるのです。
エコタイヤの最大の特徴は、転がり抵抗の低さです。転がり抵抗とは、タイヤが受けている進行方向とは逆向きに生じる抵抗のことです。
この抵抗が大きいと、タイヤが転がりにくくなり、前に進もうとする際にエネルギーを使うため、燃費が悪くなってしまいます。そこでエコタイヤは、できるだけ真円に近くしたり、剛性をあげタイヤがよじれないようにすることなどで、この転がり抵抗を減らし、低燃費を実現しています。
しかしこの抵抗を減らすことばかり優先すると、相反してグリップ力が低下することとなります。
グリップ力とは、簡単に言うと摩擦力のことで、グリップ力が高いとタイヤは滑りにくくなります。
ウェットグリップ性能がエコタイヤの基準として定められているのは安全第一という姿勢の表れといえるでしょう。
燃費と安全性の両立は基本的に難しく、最大のジレンマとなりますが、タイヤメーカー各社の努力によりこの両立が実現されています。
エコタイヤの装着により燃費が良くなることは、使用するガソリンの量が減り、排出する二酸化炭素の量も減ることになります。
結果的に地球環境に配慮することにもつながるエコタイヤを選択肢に加えてみるのはいかがでしょうか。
大西
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