『インダクター MAX』 故障と思われる前に・・・
先日、ご購入されたお客様から『インダクター MAX』を使ってガラスを取り外そうとしたが、ガラスが外せないという報告を受けました。
話によると電源のパイロットランプは点いていて、フットスイッチを押すと稼動音(ピーピーという音)はするが、本体の電流計がほとんど動かないということ。
そこで本体を一度、弊社に送ってもらい診断をしてみました。
診断をした結果、問題はありませんでした。
本体の電流計が動かなかった原因は『インダクター MAX』のヘッドを金属部分から離れ過ぎていたため。
この『インダクター MAX』は金属に反応して過熱します。
そこで『インダクター MAX』が反応する距離をご紹介します。(本機のボリュームは最大の状態での検証です)
グラスブラスター(ガラス取り外し用)
ヘッドからガラスまでの距離は0~5mm程度で作業をおこなってください。
ガラスの厚みによって数値は変わりますが、針は6Aを示しています。
ヘッドをガラスから1cm以上離すと・・・
針は1Aを示しています。
これではガラスを取り外すことはできません。
コンセントレーター(ナットの加熱用)
ナットからヘッドまでの距離は0~5mmで作業をおこなってください。
ただし長時間、1分以上同じ場所に留まらせていると熱によりヘッドが破損してしまう可能性があります。
針は2Aを示しています。
約1分程で写真のナットが赤々と加熱されます。
ヘッドをナットから1cm離すと・・・
針は1Aとナットが赤々となるには時間が掛かります。
ファーストオフ(ステッカーやドアモールの取り外し用)
パットはパネルに直に当ててください。
針は8Aを示しています。
この検証は本機のボリュームを最大にしています。
この状態ではすぐにパネルが焦げ付いてしまうので、ボリュームは半分くらいでの作業が望ましい。
パットからパネルまで10cm離すと・・・
針は2A、6Aも下がります。
『インダクター MAX』は金属に反応するツールです。
アクセサリーなどの貴金属をつけての作業は、火傷などの重大な事故を起こす可能性があるので外して作業をおこなって下さい。
また、ペースメーカーをご使用の方の作業はご遠慮願います。
以上の事柄を参考に安全でスピーディーな作業をおこないましょう!
商品に関するお問い合わせは・・・ info@s-hokusyo.com
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