抜きづらいドライブシャフト
前日の記事とダブってしまいますが、トヨタの4WD車、NCP系やAZR、ACRのトランスミッションは大きさやギア比などが異なりますが、写真の様な形状になっています。
AZR65 ノア ミッション型式 A248F-02A
いつも、このミッションから右側ドライブシャフトを抜き取る時は苦労をさせられます。
通常はトランスファにはめ込まれた『スナップリング』を外せば右側ドライブシャフトを抜くとことができますが・・・
当社で中古パーツとして取り外すとき、簡単に抜き取ることが出来ない場合が殆どです。
(北国特有の使用環境によるものなのでしょうか?年式、走行距離問わず簡単に抜けません・・・)
一般的にドライブシャフトの取り外しはバール等を使って行うようですが、このミッションの場合右側ドライブシャフトとトランスファの接合部分に『ベアリング』が仕込まれています。
このベアリングが錆びにより抜け難くしているものと思われます。
無理にバール等を使ってドライブシャフトを抜き取ろうとすると、ドライブシャフトやトランスファに傷をつけてしまう可能性があります。
インターネット等を使って抜き方を検索しても、そうそう見つかるものではありません。
そうしたとき当社では・・・トランスファをミッションから取り外してドライブシャフトを抜き取っています。
取り外したトランスファから出ている右側ドライブシャフトのインナー側を・・・
当て木等を当てて直接シャフトを叩いてドライブシャフトを抜き取ります。
こうすることによりトランスファを外すという手間が生じますが、トランスファ、ドライブシャフト双方に傷を付けることなく取り外すことができます。
上記にあった10mmボルトを緩ませない理由は、ドライブシャフトのベアリング部分とトランスファの接合部分に『スリーブ』が入っていて、ボルトを緩ましてしまうとドライブシャフトと一緒にスリーブも抜けてしまうからなのです。
このミッション形状のドライブシャフトを抜き取る作業は数え切れない位に行いましたが、簡単に抜き取ることが出来たのは2回だけ!
蛇足
この記事を作る際、ドライブシャフトが抜きづらいことを意図して準備をして来ましたが、実は意図も簡単にドライブシャフトが抜けてしまって困ってしまいました・・・笑
本来はトランスファからドライブシャフトを抜き取る作業時間はスナップリングを外してドライブシャフトを抜くだけ、ものの数秒なのです。
藤村
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