スラッジ除去によるエンジンの故障
普段見慣れないタペットカバーを外したシリンダーヘッド内部の写真
こげ茶色の部分はスラッジ(埃)で、これがへばり付くことによって簡単に言うと、スラッジがエンジンの抵抗となってパワーダウン(燃費の悪化)が起きてしまいます。
スラッジ除去をすることによって、エンジン性能の復活、マフラーの煙を抑える効果があると言われています。
しかし、シリンダーヘッド内部にはカムシャフト等にオイルを注油するための細い油道がいくつもあり、スラッジ除去をすることによって、この細い油道の目詰まりを起こしてしまう危険性があります。
また、除去したスラッジはエンジン最下部のオイルパンに溜まる。
スラッジを含んだエンジンオイルはドレン口から完全に抜き切ることが出来ないため、そのままの状態でオイルを注ぎ足して使用した場合、ストレーナーが目詰まりを起こす場合があります。
スラッジ除去を行った後はオイルパンを外して、ストレーナーの掃除もしくは交換という大掛かりな作業が必要になる場合があります。
安易にスラッジ除去といっても、その除去をしたスラッジでエンジンを焼きつかせる場合があるため注意が必要です。
エンジン性能を維持するために、いちばんはスラッジを発生させないこと。
日ごろからまめにオイル交換をして、オイルエレメントは2回に1度の頻度で交換することでスラッジの発生を抑えることが出来ます。
藤村
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