2022.07.02アルミモールの白サビ除去
多くの欧州車ユーザーが悩んでいるであろう、アルミモールやルーフレールのウロコ状の斑点。
これは「白サビ」であり、水分とアルミニウムの一部が化学変化して白く錆びた状態となったものです。
日本車はメッキ加工したプラスチックパーツが使用されることが多いですが、欧州車はアルマイト処理したアルミがモールなどに使用されています。
しかしこのアルマイト処理は日本の気候に合わず、メッキ加工と比べると腐食しやすいとされています。
というのもアルマイト処理はアルミの表面部分を酸化させて被膜を作り保護するというものですが、メッキ加工のように上から金属で覆っているわけではなく、被膜が形成されているとはいえ、アルミがむき出しになっている状態に近いのです。
欧州の気候は比較的乾燥しているため、アルマイト処理でも十分な効果が期待できますが、日本は非常に湿度が高いため腐食を防ぐことができず白サビが発生してしまうというわけです。
ではなぜアルマイト処理が選択されているのか、これはヨーロッパの環境問題に対する考えと取り組みが反映されており、表面に腐食に対する加工を行うと、環境に悪影響を与えるという観点からアルマイト処理が選ばれている理由のようです。
さて、そんなアルミモールの白サビですが除去する方法は研磨になります。
今回も綺麗に除去することができました。
腐食がアルマイト処理された表面より深い部分まで侵食している場合は難しいですが、
ごく表面での腐食には対応可能です。お悩みの方はご相談ください!
大西