2022.10.11ベントレー・ミュルザンヌ スピード
ベントレーの最高峰モデル「ミュルザンヌ スピード」。
全長×全幅×全高=5575×1925×1530mm、ホイールベース=3270mmという堂々たるサイズのフラッグシップサルーンです。
60年の歴史がある伝統の「6 3/4リッター」V8エンジンによって車重が2.8tであるにも関わらず0-100km/h加速4.9秒、最高速度305km/hというパフォーマンスを発揮します。
「ミュルザンヌ」の製造はそのほとんどが職人の手作業によって行われ、1台が完成するのに、実に400時間もの“マンアワー”を要していたそうです。
確かにこの内装がハンドメイドで作られていることを考えるとそれだけ時間がかかるのも納得ですね。
ちなみに写真は内装の抗菌抗ウイルスコーティングを施した後のものなのでより輝いています。
残念ながら燃費やCO2排出量において非常に不利なV8エンジンを搭載した車を販売し続けることが、時代にそぐわないということなのか、惜しくも2020年で「ミュルザンヌ」は生産を終了しました。
さて今回はそんな貴重な「ミュルザンヌ」を施工させていたしました。
施工前のお車を拝見した際すぐ目に入ってきたのはグリルの水滴跡、水垢汚れでした。
これはユーザー様も気にされていた点で、黒のメッキにダメージを与えぬよう水垢専用のケミカルを薄め、色剥がれがないかテストをしながら、回数を重ねて除去しました。
そしてフィン一枚ずつコーティング剤を塗布し仕上げています。
グリルに水垢汚れが付着しないようにするには、洗車後などに水滴を付着したままにしないことが最も重要です。雨水はそれほど気にする必要はありませんが、水道水、地下水で濡れた際は必ず拭き取る、またはブロアで吹き飛ばすことをオススメします。
入庫いただいた時と比べると古いコーティング被膜によるクスミが取れ、薄皮一枚をそぎ落としたような陰影がハッキリとした仕上がりになりました。
この度は大切なお車をお任せいただきありがとうございました。
※こちらのお車は他社でコーティング済みのため、乗り換え割りを適用しています。
大西