2025.06.30プジョー RCZ
2007年にフランクフルトモーターショーで発表されたコンセプトカー「308 RCZ」を経て2010年にデビューしたプジョーRCZ。
コンセプトカーほぼそのままのエクステリアで、ルーフとリヤウィンドウに二つの膨らみをもつ「ダブルバブルルーフ」が美しさと個性を際立たせています。
プジョーにとって初めてのスポーツクーペであるRCZは2015年まで生産されました。
生産終了から10年経過しても未だに古さを感じないスタイリングでフランスのおしゃれ心に溢れています。
オーナー様は弊社の欧州車に特化した認証整備工場テックプラスでかねてよりお付き合いいただいておりました。
本車輌は他店さんで数年前にコーティングを施工し、施工店で毎年メンテナンスを依頼されていたとのことでしたが、今回このRCZの車検のタイミングで同時にガラスコーティングもご用命いただいた経緯となります。
ご期待に沿えるようしっかり施工をおこなわせていただきました。
車両の状態を確認すると、全体的に洗車では落とせない汚れが蓄積していて固着してしまっています。
中でも窓ガラスのウロコとモールの白サビとブラックカラーのルーフの傷がかなり目立ちますね。
まずはタイヤ周りから取り掛かります。
砂埃などを引きずって傷が入ってしまわないように、しっかり高圧洗浄機で落とします。
その後に洗剤を使用してインナーフェンダー、タイヤ、アルミホイールなどの足回りを洗浄しました。
ブレーキダストの固着が見られたので、こちらも専用の洗剤で紫色に反応させ流して再度洗浄して除去完了です。
全体の洗車を終えたら続いて細かい箇所の洗浄をおこないます。
水垢汚れが固着している箇所は酸性の溶剤で汚れを溶かして除去。
細かい箇所が綺麗になると全体の印象がガラッと変わります。
この調子で鉄粉除去に移ります。
手で触って鉄粉のざらつきがあるか確かめるのも一つの手ですが
目には見えなかった鉄粉も鉄粉除去剤を噴霧することで姿を現します。
鉄粉を除去し終わったらウロコ&油膜除去にモール磨きです。
個人的に今回はこの二つの作業が一番大変でしたね....笑
まずはウロコ&油膜からやっつけますがこれがなかなかしぶとく時間がかかりました。
酸性の溶剤を使用すると早いですが、ガラスに傷が入っていると強化ガラスでも表面が
白濁する可能性がありますのでガラスの状態の見極めが重要です。
ゴム部分にマスキングをしてからモールの白サビ除去です。
RCZのモールは範囲が広いので、ポリッシャーを使用して作業しました。
こちらも無事に綺麗になりましたね。
もちろん最後にコーティングで施工し保護をしております。
いよいよ磨き作業です。
塗膜の厚さを計測し、塗装の状態やクセなどを把握してから磨きます。
特にブラックカラーのルーフの傷が深く苦戦しましたが磨き終わると光の映り方が鮮明になり
beforeとafterで見比べると違いが一目瞭然ですね。
オーナー様曰く猫ちゃんにより倒されたスノーブラシによって入った傷を気にされていましたが、
無事にそちらも目立たなくなりました。
マフラーも排気ガスで黒く焼き付いていましたのでこちらもリフレッシュを。
洗車をおこない脱脂をしてからコーティング剤の塗布に移ります。
ウィンドウガラスには撥水のコーティング剤を、未塗装樹脂パーツには樹脂用コーティング剤を塗布。
ヒンジ、ボンネット裏、給油口裏にも簡易コーティング剤を塗布しました。
内装の抗菌抗ウイルスコーティングも実施。
シルバーコースのため合計19層にも及ぶガラスコーティング被膜で保護し、ガラス被膜は紫外線劣化しにくく
耐衝撃性、耐摩耗性、対候性に優れているため外的要因からしっかりガードします。
完成した車両がこちらです。
各部分がリフレッシュされ、遠くから見ても存在感のある状態になったと思います。
この度は車検と同時のご入庫誠にありがとうございました。
末永くお乗りいただけたら幸いです。また何かございましたらお気軽にご連絡ください。
今後とも弊社をよろしくお願いいたします。
河内