2025.08.01ホンダプレリュードSi VTEC
ホンダプレリュードはホンダが1978年から2001年まで販売をしていたスペシャリティクーペです。
プレリュードは前奏曲を意味し、ホンダの新しい幕開けを飾るモデルとして高い人気を誇りました。
恥ずかしながら私自身、スペシャリティクーペという言葉を初めて知りまして…
調べたところスタイリッシュな2ドアクーペでパーソナルユースを意識した同乗者が快適に過ごせる
空間を提供し、更にVTECエンジンや機械式4WS(操舵システムの一種)など当時の最先端技術を積極的に
採用して走る楽しさと快適性を両立させることで「スペシャリティクーペ」というジャンルにおいて
非常に象徴的な存在になりました。
最近になり2025年秋には新型の登場が予定されており再び注目されていますね。
今回のお車は4代目のプレリュードで、VTECエンジンを搭載したモデルで4代目からは従来のコンセプトを
大幅に変えて走行性能を重視する方向に舵を切りスポーツクーペとして生まれ変わりました。
F1史を代表するレーシングドライバーのアイルトン・セナをCMに起用するなどスポーツイメージを全面的に押し出し本格的なスポーツクーペとしての地位を確立した名車です。
10日前にご納車したばかりでこれからゆっくりとレストアをしていく予定だとおっしゃっていました。
まずはヘッドライトからということでネットで検索し当店を見つけてお選びいただきました。
オーナー様のレストアへの第一歩、そのご期待にお応えできるように頑張ります。
ヘッドライトの状態ですが経年劣化による黄ばみが目立っている状態です。
まずはヘッドライトの洗浄を済ませてマスキングテープで養生してから作業していきます。
専用のクリーナーをヘッドライトに塗布してクロスで拭き上げます。
すると汚れや表面の劣化したハードコートがべったりと付着しました。
この工程では黄ばみは少し除去できましたがまだ全体的に白くぼやけています。
ヘッドライトの黄ばみや白濁の原因には
①紫外線による劣化
②HIDやハロゲンなどのバルブが高温になることでの熱劣化
③小さな傷の積み重ね
など様々な要因がありますが今回のお車は①と③が主な原因かと予想しました。
ですので③の要因には磨きでアプローチしていきます。
最初の状態と比べたらかなりクリアになりました。
その後、表面を磨いているので洗浄と脱脂を行いコーティングを施工しました。
お客様からテールランプの傷の除去を追加でオーダーしていただいたので合わせて作業します。
状態としましてはかなり傷が深く、完全に除去は難しいことは事前にお客様にお伝えしましたが
埋め剤と磨きで目立ちにくいレベルまでに仕上げることができました。
テールランプも左右とも小傷を除去しコーティングを行い保護をしました。
無事に全ての工程を終えて完成しました。
黄ばみや白濁を除去するには磨く工程は必須で磨きのみでも綺麗になりますが、削ってしまっている以上
耐久性は低下してしまいますので、コーティングで補填してあげることが重要で見た目も艶が増しスリック性能も生まれます。ヘッドライトが綺麗になると全体的な印象がガラッと変わりますね。
またヘッドライトの光量がアップし夜間の視認性が良くなりますので、普段夜間の運転が暗くて運転が
しずらいと感じている方はヘッドライトのくすみが原因かもしれません。
ヘッドライトの黄ばみなどが気になる方は是非当店にご相談ください。
大切なお車のレストアに当店が関われたこと光栄に思います。お客様にも納得していただき安心しました。
近日中にはお車の全塗装をするとのことでしたのでプレリュードと素敵な思い出を作っていただけるように
願っております。
この度は当店をお選びいただきありがとうございました。
河内