2025.12.15ジャガー XJ-S Convertible
当店2台目の施工となる1988年式ジャガーXJ-Sが入庫いたしました。
過去にご入庫いただいたXJ-S同様、当社整備工場「TECH+」をご利用いただいていたお車で、今回は整備と同時にコーティングのご依頼をいただきました。
このモデルはルーフが完全に格納されるフルオープン仕様で、搭載される5.3LのV12エンジンは圧倒的な滑らかと静粛性を誇り、「シルキー・スムース」と称されていました。
さらに1988年は、ジャガーが長い空白期間を経て本格的なフルオープンカーを初めて市場に投入した年であり、名称が「XJ-S」から「XJS」に変更される直前の後期モデルにあたります。
まさに当時のジャガーを象徴する、非常に魅力的なお車ですね!
お車の状態を確認いたしますと、37年前のお車とは思えない状態で、オーナー様が大切に扱われてきたことが伝わってきます。
ボディは全塗装が施されており、幌もダメージが非常に少なく良好なコンディションです。
ただし細部を見ていくと、各部に汚れの蓄積が見受けられますので、しっかりとリフレッシュを行ったうえでコーティングの施工を進めていきます。

いつも通りタイヤ周りから始めていきます。
ブレーキダストなどの汚れが付着しており、アルミホイールが黒っぽくなってしまっています…
アルミホイールにダメージを与えないように洗剤の選定も慎重に行いました。
フォームガンを使用し、洗剤と汚れを密着させて汚れを浮かせてから洗浄します。
一度の工程では落としきれなかったため、汚れがしっかり落ちるまで二度、三度と繰り返し作業を行い、綺麗にリフレッシュすることができました。
タイヤ周りが終わりましたらボティの洗浄に移ります。
ボディもアルミホイール同様、傷が入らないようにフォームガンを使用してミットで丁寧に手洗いをしていきます。
手が入りにくい箇所はディテーリングブラシを使用して、汚れをかき出します。


お次は鉄粉の除去です。
冒頭でも触れましたが、本車両は全塗装が施されているため鉄粉の付着はほとんどありませんでした。
物理的な除去方法は極力避け、鉄粉除去剤の噴霧のみで僅かに残っていた鉄粉もきれいに取り除くことができました。
窓ガラスの油膜とウロコ取りです。
油膜やウロコの付着は軽度ではありましたが付着が確認できました。
窓ガラスの撥水性も弱まっていたため、古いコート剤を併せて除去し、後ほど新たに撥水性の高いコート剤を塗布いたします。
左側が未施工、右側が施工後の状態です。右側は撥水剤が残っているため水を弾いていますが、左側は油膜・ウロコ・古い撥水剤をすべてリセットしているため、水をかけてもベタっと張り付くような状態になっています。
下地処理も最終段階の磨きに突入します。
投光器を使用して強い光を照射してみると傷があるのが確認できました。
塗膜をパネルごとに細かく計測し、塗装の状態を把握してから磨いていきます。



大きな機械が入らない箇所には、小型の機械を使用してアプローチしました。


マフラーの黒ずみも綺麗になりました。

これで下処理の全工程が終了しました。
その後、洗車を行い脱脂をしてからコーティングを施工します。
ボディ、窓ガラス、ホイールや未塗装樹脂と各所専用のコーティング剤を余すところなく施工いたしました。
さらに今回は幌にも撥水コーティング剤を塗布しております。
幌は塗装面に比べ、デリケートな材質で外的要因の影響を受けやすいため、コーティングでしっかりと保護をしてあげることが重要です。
全ての作業が終わり、完成した車両がこちらになります。

細部までコーティングを施工することで、より一層輝きが増しましたね。
全塗装されたボディも、しっかりと保護をする事でこの先も安心してお乗りいただけると思います。
貴重なお車をお任せいただき、ありがとうございました。
何かお困りの際は、気兼ねなくご相談ください。
河内


