TECH+メンテナンスレポート

パーキングブレーキとABS警告灯が点灯しているA6で、ABSモジュールとの通信が上手くできていない様子です。

念のためにパルスセンサーやパーキングエイドセンサー、ヒューズ、ハーネス全て点検しています。

ＡBSポンプモーター、プレッシャーのエラーは出ていません。おそらくABSモジュール本体故障が濃厚。新品定価は50万円を超える価格ですので、同型の中古品を探して対応させて頂きました。

ABSモジュールではない可能性も有るので、交換後に診断機チェックする際の何とも言えない重たい空気を感じながらテスト。　警告灯は点灯せず、ABS・TCSも正常作動してくれました。

ABSモジュールの何が壊れているのか後日分解して確認しましたが、基盤と端子接続の細いワイヤーが断線している状態でした。断線した理由は接着面が剥がれたのではなく、振動による金属疲労が原因ですね。トランジスタは問題なさそうです。モーターも正常作動しています。

レンジローバー3rdのABSモジュールも開けたことがありますが、似たような構造です。ジェル状の物質で基盤が保護され複数の細いワイヤーと接続されているのですが、断線修理するには精密機器に精通している方でなければ難しそうです。少しチャレンジしてみましたが、手がプルプルしてしまい状態をさらに悪化させてしまうことが確実に想定され断念しました・・

何かの機会に再度チャレンジしてみようかと考えています。