TECH+メンテナンスレポート

ワイパーが動かなくなってしまったボルボV70。　この降雪時期にワイパーが動かないのは致命的です。

ワイパーを動作させるとモーターの音は聞こえるとのことですので、ワイパーリンクモーションに不具合が発生しているようです。

オーナーもその辺りに気が付いているようで、ワイパーリンクモーションAssyを持ち込みでご来店されました。

早速点検。

ワイパーを動かすと確かにモーターの音とガタガタといった音が聞こえます。

カウルトップパネルを外すのにワイパーアームを取り外すのですが、こちらのナットも緩んでおりワイパーアームが空回りする寸前の状態。

リンクモーションを確認すると、ガタガタと動こうとしているのですが動かない。　さらにワイパーモーター内部を確認すると、樹脂のギアが削れて空回りしていました。

原因はワイパーモーターのギア破損。　ワイパーを動作させるのに大分負担をかけ続けてしまったようです。

ワイパーリンクモーションAssyを交換すると正常動作するようになりました。

ワイパーはガラスが乾いている状態で動作させると、ワイパーブレードとガラスの摩擦量が大きくなりワイパーモーターやアームに相当な負担が掛かります。　ワイパーモーターの回転トルクはかなり強力なので、各部ギアにも相当な負担が発生します。

突然の故障を未然に防ぐためにも、雨量の少ない時の信号待ちでは間欠に切り替えるかワイパーを停止させる。　降雪地区の方はフロントガラスに積もった雪をワイパーで無理やり落とすということは避けて下さい。