アウディA6 C7 エンジン警告灯と振動
エンジン警告灯が点灯し、アイドル時にエンジンが振動しているアウディA6です。 点検するとバンク2のカムシャフトセンサーとクランクセンサーの同期がとれていないようです。
センサー故障ではないのですが、念のためにカムセンサー左右入れ替え。 カムソレノイドの洗浄と左右入れ替えを行い故障個所が移動しないことを確認。 タイミングチェーンの伸びかチェーンテンショナー不調の原因が濃厚です。
カム側のチェーンとチェーンテンショナー。 短いカムチェーンの伸びよりもテンショナーに問題が出ている可能性が高いと想定し、テンショナー交換に踏み切ります。
色々と取り外し、チェーンテンショナーを確認するとチェーンガイド部分の樹脂パーツが破損し内部に落ちていました。 ピンセットで拾い上げるとこの状態。 想定では油圧テンショナー部分の動きが悪くなっているか目詰まりしていると思っていたのですが、まさかの剥離。 樹脂部分が剥離したため、チェーンが弛みタイミングがずれてしまっていたようです。
エンジンオイルの劣化にり摩擦部分の潤滑と冷却が足りず、剥離・破損してしまったと思われます。 エンジンオイル交換サイクルが伸びてきていることも原因の一つなのではと思います。 テンショナーを交換すると、警告灯も消えエンジンの振動も無くなりました。 V6エンジンなので、反対側バンクのテンショナーも劣化している可能性が高いです。 お客様にはオイル交換を今後しっかりと行っていただくようにお伝えし納車いたしました。