アウディTT 8N ウォーターポンプ交換
走行中に警告灯が点灯し水温が上昇してしまったTTです。
点検すると、サーモスタット・電動ファンは問題ありません。 クーラント量も適量です。 アイドリングでは水温が安定していますが、エンジン回転を上げると水温が上昇してしまいます。 水温に対してヒーターが非常にぬるいことから、ほぼ間違いなくウォーターポンプ故障でしょう。
タイミングベルトも若干のひび割れがあったので、同時に交換します。 ウォーターポンプはタイミングベルトで駆動するので、交換にはタイミングベルトを必ず取り外すことになります。 交換時にはタイミングベルトも同時に交換されるのがベストですね。
巨大なエンジンマウントブラケットが作業スペースを圧迫しますが、色々とやりくりしながら作業を進めます。
取り外したウォーターポンプ。 フィンが本体から外れて割れていました。 破片はほとんど取り出すことが出来ました。
タイミングベルトとテンショナー、プーリーも交換します。
作業後に点検。 エンジン回転を上げても水温が上昇してしまうこともなくなり、正常となりました。 オーナーが水温上昇にすぐに気が付き、すぐにパーキングエリアに入り走行を中止したので、オーバーヒートによるエンジンへのダメージがなかったことが幸いでした。 この型のエンジンはウォーターポンプが故障しやすいので、一度も交換されたことが無い方は予防として交換されることをお勧めいたします。