TECH+メンテナンスレポート

走行中にミッションが不調になり、そのまま走行不能になってしまったA7です。オイル漏れも発生しています。

リフトアップし確認すると、ミッション付近から大量にオイルが漏れた跡があります。ミッションオイルがかなり抜けてしまっている状態なので、洗浄後にエンジンを始動してもオイルが漏れてきません。一旦オイルを補充してから漏れ箇所を確認します。

漏れ箇所はオイルフィルターケースキャップ付近です。

エンジンを始動した瞬間に大量のオイルが噴射してしまうので、念のためにケース本体も交換しました。DSGフルードの交換履歴がわからないのですが、キャップの締めすぎなのか経年劣化なのか原因は不明です。

作業後にオイル漏れの点検をしていたのですが、水温が上昇し始めエアコンも効きません。クーラント量は正常ですが電動ファンが回っていないようです。電動ファンのエラーも発生しています。原因はフラットヒューズ切れ。

ヒューズはバルクヘッドセンターに取り付けされています。交換には補強プレートなどを取り外す必要があります。

ヒューズ交換後に点検再開。ヒューズも切れることなくオイル漏れも発生しません。走行テストでも特に問題は無しです。電動ファンのヒューズは電動ファンが故障しているわけではないのですが、回転に若干の抵抗が出始めている可能性があります。回転し始めるときに負担が掛かるのでヒューズが熱を持ち、それを長年繰り返していくうちに切れてしまうのではないかと考えています。