2016-11-24
ドライブシャフトのブーツ交換
フロントのドライブシャフトは、上下左右前後という複雑なサスペンションの動きに加え、車輛を走行させるという回転運動も行わなければなりません。
特にアウター側のCVジョイント部分には大きな負担が発生します。
そのため、CVジョイント部分を円滑に動作させるために周りをブーツで覆い、内部にグリースを充填させてあります。
ブーツ部分は蛇腹状になっており伸び縮みに対応していますが、次第に亀裂が入り破れます。
破れてしまうと内部のグリースが外部に漏れ出し、CVジョイント部分の潤滑・冷却が行われず異音が発生します。
初期段階でブーツ交換を行えばよいのですが、そのままにしておくとCVジョイント内部の重要な箇所に傷や摩耗が発生し、CVジョイント交換もしくはドライブシャフトAssy交換が必要になります。
最悪は走行中にドライブシャフトが破壊され、走行不可能に陥ります。
走行中ステアリングを切った時に、車速に比例したコリコリ、カリカリといった音が発生する場合、ほぼ間違いなくドライブシャフトブーツ内部のグリースが不足しています。
ブーツが破れていなくても、ブーツバンドが緩み漏れ出すこともあります。
ドライブシャフトブーツはただ交換すればよいというわけではなく、分割したCVジョイントをしっかりと洗浄し、内部のゴミや砂等を取り除き、傷やガタツキの確認を行う必要があります。 ここはかなり重要な作業ですね。
作業にはドライブシャフトの脱着と場合によってミッションオイルの補充が必要になりますが、分割式のブーツを使用すると、砂等の除去やジョイント部分の確認を行えませんので、TECH+の整備では一体型を使用しています。