メルセデスベンツ W212 セルモーター交換
エンジンが始動出来なくなったW212がレッカーで入庫してきました。 キーはONになるのですが、エンジンが始動出来ない状態です。
診断機では特に何もエラーは在りませんでしたので、セルモーターを点検します。 マグネットスイッチ端子に直接電源を接続するも無反応。 衝撃を与えると動き始めましたが、正常な動き方ではありません。 セルモーターが突然死した模様です。
セルモーターを交換しエンジンは無事に始動出来るようになりました。故障したセルモーターのマグネットスイッチ取り付けボルトを緩め電気を流すとセルは回るのですが、ボルトを締め込んでしまうと回らない。 内部コイルが劣化しているのでしょう。
ガソリンスタンドで給油後にエンジンが始動出来なくなるというセルモーターの突然死を経験したことがありますが、当時はマニュアルミッション車輛を所有していたので押し掛けでエンジンを始動し帰宅出来たことがあります。ATミッションになると押し掛けすることが出来ないので、レッカー移動するしかありません。セルモーターの寿命は使い方や環境、個体差により大きく左右されるので、故障原因は特定出来ませんが、使用回数が多いと当然寿命も短くなります。アイドリングストップが搭載されている、クーラント漏れやオイル漏れでセルモーターにオイル・クーラントが垂れてきていたり、エンジンの調子が悪くセルモーターの回転時間が長い、リモコンスターターでセルモーター回転時間が長く、セル回転を引きずるようにエンジンが始動している。 リモコンスターターでエンジンを始動しドアを開けるとエンジンが停止するため、毎回2回セルモーターを回しているなど考え出すと色々出てきますが、思い当たる事が多い方は10万km到達前に予防交換しても良いかもしれませんね。