ニッサンのCVTミッション
輸入車、国産車に限らず制御がデジタル化されている現在では
パーツの交換を行う際に、再セッティングが必要になるケースが増えてきています。
ECUは故障を発見すると動作を制御させる場合があり、故障したパーツを交換するだけではなく
ECUの制御を解除もしくは再セッティングしなければ元に戻らない事があります。
パーツ交換後にこの作業を行わないがために、症状が改善されずそのまま使用し続けてしまい
最終的には交換したパーツを破損させたり、以前よりも症状が悪化してしまうという
最悪の状況に陥ってしまうケースがあります。
知識と経験を必要とする部分と、診断機を使用しなければならない部分を
しっかりと使い分けていかなければなりません。
先日CVTミッションを販売したのですが、載せ替え後ECUセッテングを行わずに走行してしまったため、
ミッション本体を壊してしまうという事例が発生しました。
ミッション載せ替え直後に変速固定になり、エンジン回転を上げるとやっと走行出来るような状況で
工場出入口の坂を登ろうとしたが登れない。 動かない。 壊れてる。
といった内容の問い合わせ。
こちらから一つ一つ交換前の状況から交換後の作業までの内容を伺い
たどり着いた原因がECU再セッティング忘れ。 ヒューマンエラーです。
再セッティングするとしっかりと走行可能になったようですが
微妙に異音が出ており、無理な走行による物理的なミッション内部の破損が発生している模様。
実際の作業現場にいたわけではないのでなんとも言えませんが
エンジン回転を上げてやっと走行出来る状況ならば、載せ替え後に始めて移動するときに
すぐにおかしいと気がつくはずです。 その時点で原因を探りECUの再セッティングが
行われていれば、何の問題も発生がしなかったのではないかと非常に残念に思いました。
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