道は、九月に道内で初開催される「第二十二回全国健康福祉祭(ねんりんピック北海道・札幌2009)」の経済波及効果が約八十七億円に上るとの試算をまとめた。世界金融危機に伴う不況の波が道内にも押し寄せてきているだけに期待は大きく、大会関係者は「北海道の良さを知ってもらい、リピーターとなってもらう大チャンス」と意気込んでいる。
ねんりんピックは六十歳以上による文化・スポーツの祭典で一九八八年に始まり、各都道府県で毎年開かれている。道などが主催する北海道大会は、九月五日から四日間開かれる。
会場は開会式、閉会式と四種目が行われる札幌市をはじめ、十勝管内幕別町(パークゴルフ)、北見市(弓道)など十六市町に及び、囲碁や将棋なども合わせ計二十一種目が行われる。
全国から選手・役員約一万人が参加予定で、大会期間中に会場を訪れる人は、選手を応援する家族や観客を含め延べ約五十万人に達すると見込んでいる。
道は大会事業費を十三億一千七百万円、選手・役員らの旅費、宿泊費、飲食費などが四十一億七千三百万円で、大会にかかわる直接消費額を合わせて五十四億九千万円と推計。これに間接的な影響を加えた経済波及効果を八十七億七千四百万円と試算した。
道は、これ以上の波及効果を目指すため、売り込みにも力を入れる。二〇〇八年の鹿児島大会では、県がNHKの大河ドラマ「篤姫」ゆかりの地や温泉をめぐるツアーを企画し、好評だったことから、道も、大会後などに選手団を対象とした旭山動物園(旭川市)訪問や移住体験のツアーの企画を検討中だ。
また、大会中に道産食材を生かした弁当や記念土産品の販売なども道内の業者に働きかける方針だ。全道のコンビニの協力を得て、のぼりの掲示など各地で大会PRも強化する。道は「参加者は皆元気で、お金にもやや余裕がある人たち。大会を盛り上げ、食と観光を柱とする北海道を発信する機会にしたい」と話している。
こんなニュースが新聞に載っていました。
行われる大会は意義あるものだと思うので是非続けてもらいたいですが、新聞の見出しのように、経済効果を目的として主催する北海道の考え方、地方行政の考え方はいかがなものかと僕は思ってしまいます。
全国の人に北海道を知ってもらう・・・・
私の知る限り、北海道以外に行って自分が北海道人だと名乗ると皆さん「北海道はいいところですよね! 自然が豊かだし、食べ物が美味しいし!」と言っていただけます。
しかし、一度北海道にこられた方からの意見は意外と違っています。
「旅館や観光地の対応は対応よりも態度が悪かった!」とか「レンタカーで走ったら北海道は交通マナーが悪くて気分が悪いことが何度もあった!」とか 一度こられた方は色々と問題点を指摘してくれています。
しかし、北海道はその様な問題点を知ってか知らずか、毎年毎年イベントでの経済効果ばかり、イベントをきっかけとしたリピーターへの期待ばかりしているようです。
お客様をお迎えする前に、接客マナーや運転マナーを改善も行わなければならないはずです。
イベントやお祭りで人を沢山呼んでも、マナーが悪くてリピートはされない・・・のが先に続く一番の問題です。
これは北海道民全員に関係してくることで、決してお客様を迎えるだけのためのものではなくて、普段からのマナーの問題です。
運転マナーは関東方面と比べるだけでも大きく違います。
横入り、譲り合わない、などの悪いマナーは良く見かけることです。
広い北海道の道路を自分で走ってみたい!と思われる観光客はとても多いですが、一度経験した人は怖がったり気分を悪くされています。
このような根本的な問題も直していくべきですし、もうひとつ、イベントをチャンスとしなくても北海道の食べ物が美味しいとか、自然が沢山だとか、行ってみたいと言ってくれている人はとても多いと思います。
その様な方達の期待を裏切らない、期待以上の御もてなしや、経験をしていただくチャンスを提案できるかが必要です。
ようはイベントで大量に人を呼び込むことではなく、ひとりひとりのお客様を対応するマナーと心掛けが必要だと思う事です。
昨年の洞爺湖サミットの経済効果についても大きく食い違ってしまったようです。
その問題点反省点はなんだったのか???? よく考え、検討して、改善点を認識して、改善を図ることまでしっかり行うのが 経済効果を目的としたイベントを開催する主催者の仕事だと思うのですが、今一のようだと思えます。
改善のない同じお祭りを年中行っても人は集まらなくなります。 本当の良さがあれば人は集まってきます。
北海道民もお祭りに期待しないで、普段からのお客様をもてなす姿勢つくりが大切だと思います。