5月24日、晴れ 朝起きてレストランに行き朝食を食べる
和食があったのでご飯と味噌汁と数点のおかずを食べたが、味噌汁の味が全く違う・・・甘い・・・・と言う
か味噌汁と思って飲まなければ美味しいのかも・・・・中華スープにしとけばよかったと後悔する。
9時前にロビーに下りて、迎えに来てくれる人を待つ、外に居るネクタイ姿の方が何となく迎えに来てくれ
た方だと思い、「清水ですが・・・」と名乗ると、「ようこそいらっしゃいました」と丁寧な日本語で挨拶される。
迎えに来てくれた方は訪問先会社に通訳の契約社員とのこと、日本に15年居たことを聞くと、何となく
頼れる人と思った。
車に乗って目的地まで15分ほど、会社の社長が待っていると聞き、どんな会社かと思って着いてみる
と狭い場所の自動車整備工場・・・・車は乗用車が縦に2台入るほどのスペース、2階が事務所。
2階に通され、狭い丸テーブルとパイプ椅子に案内され、コーヒーを出された。 ???
中国の方なのにコーヒーとは?と思っていると、日本人はコーヒーが好きだと聞いて・・・と言われ、
気遣いに嬉しくなった。(毎朝1杯はコーヒーを飲むので)
早速 自己紹介を兼ねて自分の会社の業務やサービスについて説明し、訪ねてきた目的を通訳の方
を通じて伝える。
そして、この会社の商品で興味あるものから質問を始めると、丁寧に説明をしてくれてとても分かりやす
かった。
一つのアイテムの説明が終わると、次、そしてまた次、と全ての説明を聞きながら、質問をしながら打
ち合わせをしていくと、もうすでに昼時間を越えている・・・・・
互いに技術的な話しになると、相手は中国語、僕は日本語、でも相手の目を見ながら熱くなりながら
相互に話す・・・・
3時間ほどたって通訳の方が、「少し疲れました・・・。今までにこれほど質問してきた人は居ないので・・
・」と言われ、「ごめんなさい。ついつい夢中になっちゃうので・・・」 でもこれが相手方の社長も喜んでく
れたようで、次から次へと ノウハウを教えてくれる。
それだけじゃなく、「困ったこと、聞きたいことがあったらいつでも通訳を通じて質問してきて欲しい。」
今までに日本人の客は初めてだが、これほど質問してきた人は始めてだと言う。
一つ一つの商品に魂がこもっていることが伝わってきて、嬉しくなる。
早速注文をしてきた。
そして遅いお昼ご飯を一緒に食べに行く。
そこで年齢の話しに・・・・・
50歳だと言うととても驚かれた・・・・そして北海道の話をすると、奥さんが行って見たいといいながら、
22歳の息子さんが日本語の勉強をしているとのことで、私達に代わり息子に日本語でお礼を言いたい
と言われ、電話を掛けて僕に代わる。
息子さんと挨拶し、「貴方のお父さんにお世話になります。」と言うと「こちらも宜しくお願いします。」と
丁寧に挨拶をいただいた。
家族としてお父さんの活躍を喜んでいる様子で、こちらも家族の絆を感じて嬉しくなった。
そしてそのお店で食べた 小龍包はとても美味しかった。
北海道に夫婦で遊びに来て欲しい、遊びにきたら沢山案内することを伝え、握手して分かれた。
その日はもう一人会う予定があったので、ホテルに一度戻り、待っていると直ぐに現れ、早速工場に向
かった。
エアコンが壊れている車らしく、窓を開けて走るが暑かった・・・・
途中雨が振り出すし・・・・
そして到着した工場はとても大きな工場である。
入り口には守衛も居て、敷地も工場も大きかった。
そこで作られているオートマチックミッションの部品は全て整備用に作られていて、販売先の75%が
アメリカで、見せられたグラフに日本の名前は無かった・・・
日本は新車では有名だが、アフターマーケット側から見ると 後進国と思われるほどシェアが無い・・・・
これは数年前からアメリカに行って感じたことと同じ。
日本の整備工場ではミッションを分解して一部でも整備するなどの行為は全く行われていない。
全てアッセンブリ交換が主流で、簡単なトラブルでもアッセンブリ交換してしまう。
日本では部品が手に入りずらいのと、詳しい原因が分かっていないためと、技術が無い人が多いから・・・
工場見学の引率者は20代の女性、最初は無愛想だったが、笑顔で挨拶したらずっと笑顔に変わってく
れた。
そして、工場を全て説明してくれたのには驚いた。
技術的なことでも殆ど答えられるスキルがある。
仕事に男も女も無い風土なのだろう。
ここの工場では電子部品は全て1個1個点検を行っている
その事実を工場で見て驚いた!
品質管理に相当なポリシーを持っている。
ここの部品は自動車メーカーに純正品として収める部品ではない! アフターマーケット(修理用部品)
で使われる部品である。
感心した! 感動した!
その大きな工場の会長さん社長さんにも会うことが出来た。
会長さんは事務所の前の「盆栽」をいじっていた。
日本人だと分かると、「北海道の千歳に行ったことがある!」と言われ、「北海道から来ました!」と言う
と握手を求められた。 嬉しかった!
工場を後にし、案内してくれた方がお土産にと「お茶とバナナとマンゴーをくれた」バナナとマンゴー・・・・
美味しそう。
でも持って帰れない・・・・ 明日は移動だし、鞄は小さいし・・・・
でもいただいたものは喜んで受け取った。
ホテルに戻って一人になると、1日の疲れがどっと出てきた・・・・
マンゴーを冷蔵庫で冷やし、バナナを1本食べて見た。
台湾バナナ、やはり美味しい!
夕食は7時から午前中の通訳の方と午後からの通訳の方と3人でホテルのレストランでバイキング方式
の食事をした。
魚を蒸した中華料理が好きなので、オーダーして食べるととても美味しかった。
魚の食べ方が綺麗なので驚かれた。 ちょっと優越感。
食後に台湾名物の「夜市」に連れて行ってもらった。
凄い人、そして料理屋さんがずらりと並び、ゲームや雑貨や服などを売っている出店が沢山あり、賑わ
っていた。
中国とか韓国、ベトナムで体験したような腕をつかまれての売り込みなど無いので大変歩きやすい。
結局何も買わずに一周してホテルに戻った。
戻ったところで冷蔵庫に入れておいたマンゴーを爪でむいて食べて見た。
とても美味しかった。
熟したマンゴーは大分の方から時々贈っていただいて食べるが、やはり熟したのは美味しい!
感激して3個も食べた。 それでも10個くらいある・・・・どうしよう・・・・・
って考えながらその日は寝てしまった。
また次回に続く・・・・・・